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同性愛をカミングアウトしたことで、職場から解雇された。同性愛に対して理解が深まりつつある今でも、そんなニュースが世界中で聞かれる。やはり多くの職場は、同性愛者か異性愛者かで差別するのだろうか?

ということで今回、ある実験が行われた。それは「きちんとした同性愛者」と「チャランポランな異性愛者」が同じ仕事に応募した場合、どちらが採用されるか? というもの。さて、結果はどうなっただろう? 動画『Gay vs. Hetero – Arbetsintervju / Job Interview』をチェックだ!

・職場で同性愛者に差別? 実験してみた!

YouTube 上で STHLM Panda というチャンネルを運営しては、人気を博しているスウェーデン人のコンラドさんとオーレさん。そんな彼らの元に、「ゲイだという理由だけで、職場から突然解雇された」という体験談が寄せられた。

そこでコンラドさんとオーレさんは、ある実験をしてみることに。それは「きちんとした同性愛者」と「チャランポランな異性愛者」が、同じ職に応募した場合、どちらが採用されるか? というものだ。

・別々に面接

まず隠しカメラと共に面接におもむいたのが、「チャランポランな異性愛者」を演じたコンラドさん。働いた経験はあまりなく、1日中テレビゲームをして過ごしていると話す。新しいポジションに必要なトラックの免許を持っているかと聞かれても、「持っていない」と答える。

一方の「きちんとした同性愛者」を演じるのはオーレさん。職歴もバッチリで、前向きに働きたいという姿勢もあり、トラックの免許も持っている。

・「僕の彼氏」という一言で状況は激変

面接官の対応の差は、一目瞭然。オーレさんにだけに、「いつから働けるのか?」「どれくらいの給与を希望しているのか?」などと踏み込んだ質問をしており、面接官のお気に入りっぷりが伺える。

だがしかし、オーレさんの「僕と彼氏は新しいマンションに越したので」という一言で状況はガラッと変わる。「え? なんですって?」と聞き返した面接官は、突然「実は今回は、たくさんの応募が寄せられているんです」と告げて、インタビューを終了。握手を求めるオーレさんの片手も、無視。その態度の急変っぷりは、傍目にも明らかだ。

・採用になったのは……?

そして後日、職を得たのは……「チャランポランな異性愛者」であるコンラドさん。ということで、契約を結ぶために再び会社を訪れた彼は、「たくさんの応募があったって聞いたのですが」と質問をしてみる。

対して「2〜3人だけでしたよ。あなたが適任だったんです」と答える会社。あれ? オーレさんに対して言ったこととは真逆じゃないか……? ということで、「コレが僕の答えです」と職員の目の前でビリッと契約書を破り捨て、コンラドさんはその場を後にしたのだった。

ちなみに不採用の連絡があったオーレさんに、担当者は「この分野は、スキルや経験だけがすべてではありません」と告げたという。

・「同性愛者だろうが関係ない!」

今回の実験には、「同性愛者だから落とされた」という証拠はどこにもない。けれども面接官が、オーレさんが同性愛者だと知って態度を変えたのは動画で見ても分かる通り。

動画の最後には、コンラドさんが「仕事に応募するにあたり、同性愛者であることは全く関係ないはずだ!」と興奮気味に叫んでいるのだった。

さて日本の企業で、この実験を行ったら、どんなことが起こるのだろう?

参照元:YouTube(スウェーデン語)、The Independent(英語)
執筆:小千谷サチ

▼実験の様子。スウェーデン語だが、字幕を分かる言語に選択してみよう! 雰囲気は伝わってくるぞ!