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コミュニケーションツールとしてすっかり定着している「LINE」。その利便性を逆手にとって、悪用するケースが後を絶たない。昨年秋口にはアカウントを乗っ取って、iTunesカードなどを購入させるケースが続出していた。

最近になって新手のなりすましのケースが発生しているようだ。LINEの公式ブログによると、電話番号や認証番号を聞き出す被害が報告されている。これに乗ってしまうと、自分のアカウントが使用できなくなるので十分に注意しよう。

・番号聞き出しの流れ

公式ブログによると、以下のような流れで認証番号を聞き出すようだ。

1. 友人になりすましたLINEを含むSNS・メッセンジャーアカウントから「携帯番号教えて。そして、LINEの確認メッセージを認証してもらえる?」と電話番号をたずねるメッセージが届く

2. それを信用して携帯電話番号を教えてしまうと、「4桁のPINコードが届いたら、送ってね。」と4桁のパスワードの送信を要求するメッセージが届く(LINE公式ブログより引用)

・教えるとアカウントが使えなくなる

自分の元に届いた4桁の番号を、尋ねてきた相手に教えてしまうと、自分のLINEアカウントが使用できなくなってしまう。使用できなくなるが、相手に勝手に操作されることはないようだ。LINEの考察では、詐欺行為等を行う新しいアカウントを作るために、電話番号と認証番号を尋ねてくるのではないかとしている。

・親しい人には直接確認

そのうえで、親しい人がこれらの番号を尋ねてきても教えないようにと注意を促している。とはいえ、親しい人から「電話番号何番だっけ?」なんて尋ねられたら、疑いを持つことすら難しい。尋ねられたら、LINEで返答せずに電話をかけたり直接会ったりして、その番号を尋ねた理由を確認した方が良いだろう。

いずれにしても、LINE乗っ取りには十分に気を付けよう。自分だけは大丈夫、そう思うことがもっとも危険である。

参照元:LINE公式ブログ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24