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皆さんは『ベルセルク』という漫画をご存じだろうか? 中世ヨーロッパをモチーフにしたダークファンタジーで、白泉社の青年誌「ヤングアニマル」で不定期連載している。1997年にはアニメ(「剣風伝奇ベルセルク」日本テレビ)、2012年には3部作(黄金時代篇1~3)が映画放映されている。

1989年の連載開始からすでに25年を経て、いまだに終わる気配がなく、この漫画は完結するかどうかさえもわからない。22歳の頃に知人に勧められて読み始めた私(佐藤)が、この作品に関するあるあるをお伝えしたいと思う。

・『ベルセルク』あるある50

1.とにかく作者の三浦建太郎先生の健康が心配
2.どのくらいの頻度で休載に突入するか、いつも気がかり
3.ゆっくりで良いから定期連載してくれると有難いのだが……
4.新作に気移りしたときには、いよいよヤバいと思った
5.もう何年も連載に登場していないキャラがゴロゴロいる
6.アザンの素顔を完全に忘れている
7.気がつけば「鉄棍鬼」の異名をとった過去すら思い出せない
8.パックが「栗パック」になり始めた頃から、ギャグ要素が多くなった気が……
9.初期に漫画全体から漂っていた緊張感は尋常ではなかった
10.初期の画のタッチがあまりにも鮮烈すぎて、一度は読むのを止めようかなと思ったことがある
11.グリフィスと出会い「鷹の団」の一員として活躍した時代はまさしく黄金期
12.読んでいる自分も「鷹の団」の一員になった気がしてた
13.特にグリフィスに貴族位が与えられた時には、最高に誇らしく思った!
14.百年戦争の勝利は素晴らしかったが、今思えばボスコーンもアドンも話にならない
15.黄金期が過ぎ去る予感がし始めたとき、心の底から不安になった
16.「蝕」が訪れた亜の刻、十数年をかけてたどり着いた先がこれかと愕然とした
17.その先に訪れる「模擬蝕」の衝撃に戦慄した
18.さらにその先に登場する「末神(シヴァ)」と化したガニシュカを見たとき、夜眠れなくなった
19.まさかそれさえも凌駕するグリフィスって……
20.末神に立ち向かう新生鷹の団、人間と魔物が手を取り合ったとき泣いた
21.関係ないけど法王の顔が前とちょっとだけ違うのに気付いている
22.新生鷹の団の使徒たちが、どんな経緯で転生したのか気になっている
23.できることなら、その転生のサイドストーリーを読んでみたいが、三浦先生のことを思うと無理……
24.ゴッドハンドの誕生秘話も気になるが、もうやめておこう……
25.思い起こせば、初回登場時のグリフィス(フェムト)はめちゃくちゃイヤなヤツだった
26.戦魔兵のボルコフは「コフコフ」と言いながら走る
27.人間を相手にしているときはまだよかった
28.人間を相手にしている時代に、決着をつけて欲しかった戦いがいくつかある
29.いつかセルピコとのケリをつけて欲しい
30.シラットともケリをつけて欲しい
31.成長したイシドロとミュールの対決もいずれ見てみたい
32.それから気になるのが、髑髏の騎士とボイドの関係
33.髑髏の騎士はガイゼリックで、その昔に2者に何らかの関係があったと想像している
34.スランの出番をもう少し増やして欲しい
35.ユービックとコンラッドは、まあ居ても居なくても……
36.ルカ姉は理想の女性
37.卵型の使徒がルカ姉に何を話したのか気になっている
38.モズグスはいいキャラだった
39.モズグスの「神! 千手砲!」には笑った
40.ゴドーが生み出した大剣「ドラゴンころし」を「ドラゴンごろし」としなかったところが素敵
41.狂戦士の甲冑を一度は着てみたいと思ったことがある
42.シールケの魔法に憧れる。だからファルネーゼが弟子入りした気持ちもわかる
43.キャスカの記憶が戻っても良い方に向かわない気がして不安
44.黄金期は作中だけでなく、読者にとってもはるか遠い昔
45.結局誰もが人間であるがゆえに、悲しい過ちを犯している気がする
46.そう思うと、この作品はただのダークファンタジーではないと思える
47.これほど長い期間をかけて一貫したストーリーを描ける三浦先生は天才だと思う
48.1巻に出てきた設定のつじつまが十数年後に合うなんて、到底想像していなかった
49.漫画と一緒に長い時間を歩んできた自負がある
50.とにかく三浦先生が健康で長く作品を描き続けられることを願う

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24