これまでロケットニュース24では様々な食べ比べを行ってきたが、今回はなかなかワイルドな対決である。ずばり、ワニ VS ダチョウ! 肉の味として、どちらが上なのかを、私(筆者)の舌でジャッジしてみたいと思う。
果たして、より美味なのはワニか? それともダチョウか? 写真とともに報告しよう。
・「カリブ・ラテンアメリカ」フェスの会場で発見
「そもそも、ワニやダチョウの肉をどこで食べたの?」と思う人もいるだろうから、最初にその場所をお伝えしておきたい。私(筆者)がワニ&ダチョウの肉を食べたのは、本サイトで先日紹介した「カリブ・ラテンアメリカフェスティバル2015」の会場である東京・代々木公園。
取材中、偶然にも「ダチョウ肉・ワニ肉・カンガルー肉」の看板を発見! その3つを買おうとしたところ「カンガルーだけ今はちょっと切らしていて……」とのことだったので、とりあえずワニ&ダチョウの肉を購入した。
手渡されたワニ&ダチョウを見ると、どちらも焼き鳥のように串に刺さっている。ダチョウの肉は赤黒く、ワニの方は白っぽく鶏のササミのようだ。なお、価格は2本で600円であった。
・ワニの肉
さて、まずはワニから実際に食べてみると……見た目がササミなら、味もほぼササミ。ただ、ササミよりも若干 “パサパサ感” が少なく、やや味がマイルドな印象。イヤな匂いは全くない。個人的にはササミよりも、ワニ肉の方が好み……かも。
それにしても、ワニがこれほどまでに淡白で、上品な味をしているなんて……。あのルックスゆえに、臭みが強く、脂でギトギトの肉が出てくることも覚悟していたから、意表を突かれてしまった。
・ダチョウの肉
次はダチョウ。赤黒い肉を口に入れたその瞬間、私の脳裏には、草原を疾走するダチョウの姿が浮かんできた。というのも、赤身の肉がこれでもかと引き締まっており、脂肪分が全く感じられなかったのだ。
「このダチョウ、生前はよく走ってたんやろな〜」と思わずにはいられない野性味。歯ごたえが十分にあり、プリプリ系とは真逆の食感であった。確かに、ウマい! だけど……肉を噛みながら目を閉じると、ダチョウの姿が……!
味としては、牛肉の赤身とレバーを足して2で割ったかのよう。また、臭みはないが、もしかしたら “レバー苦手派” の中には、敬遠する人がいるかもしれない。
・意外とハイレベルな勝負
というワケで、ワニ&ダチョウを味わってみたのだが、私のジャッジとしては僅差でワニに軍配を上げたい。ワニの意表を突く上品さ、そしてダチョウの野生味が、勝負を分けたといったところだろうか。ただ、両方とも美味しかったために、当初予想していたよりもレベルの高い勝負になった。どちらが上かは、人によって大きく分かれそうだ。
とにもかくにも、もしワニやダチョウの肉を食べられるチャンスがあったら、「絶対無理」なんて思わずに一度試してみてくれ! 意外とイケるぞ!
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼「カリブ・ラテンアメリカフェスティバル2015」の会場で発見!
▼ワニ肉に……
▼ダチョウ肉だ
▼汗がしたたる暑さのなか、ワニ肉をくらう!
▼どちらも意外とイケる!