アメリカでは、1日平均22人の退役兵が自殺をしている……。そんな統計記録をあなたはご存知だっただろうか? 「この事実を多くの人に知ってもらいたい」と考えたのが、退役兵の支援グループ 。

でも言葉で語るだけでは限界がある……ということで、彼らはもっと世間の注目をひく方法を思いついた! なんと上半身裸の海軍兵たちが 22kg の重りを担いで、22km の道を歩き通すイベントを開催することにしたのだった!!

・兵士の心の闇をいかに和らげるか

アメリカで未だに大きな社会問題となっている、アフガニスタンやイラクでの戦争から帰還した兵士たちが抱える心的外傷後ストレス障害。クリント・イーストウッド監督が映画『アメリカン・スナイパー』で、題材に取り上げたことでも話題を集めた。

そんな退役兵をサポートすることを目的としたイベント『22, with 22, for the 22, in silkies』が、2015年7月25日にサンディエゴにて開催された。なんと 22kg の重りを背に担いだ海軍兵たちが、22km の道を行進したのだが……彼らの上半身は裸! ムッキムキの筋肉を惜しげもなくさらし、汗に光らせて、太陽の下を歩き通したのだ。22km 歩いた後には、参加者全員でビールを飲みながら語り合う。

・「1日22人自殺する」

イベントでの “22kg背負い・22km歩く” という数字は、「アメリカでは、イラクとアフガンの戦争からの退役兵が1日22人自殺している」という事実を、もっと世間の人に知ってもらうために設定されたという。

今回のイベントを主催する、退役兵を支援するグループ『Irreverent Warriors』と『VETality Corp』は、「元兵士たちと支援者が一緒になって、重りを背負い、思い出を共有し、笑い、飲み、騒ぎ、私たちの絆の強さを思い出したい」と述べている。

SNS上にもイベント参加者たちの写真が多数アップされており、今回、人々がいかに楽しいひと時を過ごしたかがよく分かる。なにかの問題を解決するためには、真面目一辺倒ではなく、色々な方法を取るのが有効なのかもしれない。

参照元:abc7FacebookMetro(英語)
執筆:小千谷サチ

▼みなさん、楽しいひと時を過ごされたようだ

▼イベントの様子が見られるぞ!

▼イベント『22, with 22, for the 22, in silkies』のFacebook ページ