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心から尊敬できる先生との出会いは、まさに人生の宝。今回ご紹介する男子高校生たちも、1人の先生をとても尊敬していた。しかし教師は、ある日亡き人となる。生徒たちは嘆き悲しみながらも、恩師にサヨナラを言ったのだが……その方法が「感動的だ!」と話題を集めているのだ。

彼らは、なんとも熱く男気あふれるダンス「ハカ」で、教師をあの世へと送り出したのだ! 総勢1700名以上の男子生徒が行ったそのパフォーマンスは、鳥肌ものの迫力!! さあ、動画『PNBHS Haka for Mr. Dawson Tamatea’s Funeral Service』でチェックだ!

・総勢1700名の男子高校生が舞う!

ニュージーランドのパーマストン・ノース男子高校で、30年間教鞭をとっていたドーソン・タマティ先生は、2015年7月20日、55才という若さでこの世を去った。

そしてこの度、学校に運ばれてきた先生の遺体に生徒たちは別れを告げたのだが、その方法が……「ハカ」という名の舞踊! 総勢1700名以上の生徒、OB が一同に、魂を込めて別れのダンスを踊ったのである!!

・あの「オールブラックス」が踊るハカ

彼らが踊ったのは、ニュージーランド伝統の「ハカ」という民族舞踊。マオリ族が戦いの前に踊った、手を叩き、足を踏み鳴らし、自らを鼓舞するダンスなのだとか。「オールブラックス」ことラグビーニュージーランド代表によって、試合前に踊られることでも有名だ。

・真剣そのものの生徒たち

先生を乗せた霊柩車を、野太い雄叫びで迎え入れる生徒たち。そして動画が50秒ほど過ぎたあたりから、彼らはいっせいに踊り始める。

野太い声と、体を打つ音。大地を踏みしめる音などが重なって、えも言われぬ雰囲気が醸し出される。生徒たちの表情は、真剣そのもの。恥ずかしそうに笑ったり、ふざけ合ったりする者など見られない。みんな先生を思って舞っている。

・学校側「生徒たちの踊りを誇りに思います」

その後、迫力あふれるパフォーマンスが終わっても、誰も口を開かない。みな黙したままだ。そんな男たちの息づかいが聞こえるだけの空間を、霊柩車は静かに進んでいくのだった……。今回の別れの儀式について、学校側は以下の様なコメントを発表している。

「とても感情的でパワフルなパフォーマンスでした。当校は、この生徒たちの踊りをとても誇りに思っています。きっとタマティ先生も同じ気持ちのはずです」

こんな別れのシーンは、未だかつて見たことがない! ということで動画には「先生がどれほど慕われていたか、とてもよく伝わってくる」「ハカを見て泣いてしまうなんて」「こんな男たちがまだいることを嬉しく思う」と賛美のコメントがたくさん集まっていたのだった。

「サヨナラ」を伝える方法は1つだけじゃない、ということを教えてくれた今回の動画。自分が魂を込められる方法で、大切な人とは別れを告げたいものだ。

参照元:YouTubeTVNZ100% Pure New Zealand(英語)
執筆:小千谷サチ

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