「お好み焼きをおかずにしてライス」もしくは「うどん&白ご飯」以上に、非関西圏の人に衝撃を与える商品が、2015年7月15日より関西で発売されている。それは、『ポテうどんパン』。名前の通り、パンの上にうどんとポテトがトッピングされた一品だ。

まさかの炭水化物3連打。……さすがにこのパンは、関西出身者でも「ネタ!?」と感じる人は少なくないだろう。しかし、ウマいかどうかは食べてみないと分からない! ……というわけで、私(筆者)は、大阪へ行ったときにそのパンを購入し、味を確かめるとともに、味のレベルをアップさせる食べ方も探ってみた。写真とともにレポートしたい。

・大阪、兵庫県で購入可

『ポテうどんパン』が購入できるのは、阪急阪神レストランズが運営する「ベーカリーカフェ FREDS CAFE」の7店舗。梅田店、十三店、園田店、茨木店、西宮北口店、三宮店、六甲店だ。また、販売は期間限定で、2015年8月14日まで。価格は1つ170円(税込)である。

私(筆者)は、販売店舗の1つである「ベーカリーカフェ FREDS CAFE・梅田店」に行ってみた。すると……あった、あった! パン屋さんの商品棚の中で独特の存在感を放つ『ポテうどんパン』が。

店に入る前は、「人気すぎて売り切れだったらどうしよう」という心配がなくはなかったのだが、どうやら無用だったらしい。

・阪急そば若菜監修のパン

さて、購入した商品のパッケージをよく見ると “若菜監修” のマークが目についた。若菜とは「阪急そば若菜」のこと。今年の2月に『ポテそば』『ポテうどん』を販売し、全国のそば好きに激震を与えたお店である。

本サイトでも以前に、「富士そばが販売した『ポテそば』の記事」で紹介しているので、覚えている人がいるかもしれない。どうやら『ポテうどんパン』は、その流れをくむパンのようだ。

・見た目とは裏腹(?)にウマい!

そんな『ポテうどんパン』は、先述の通りうどんがパンの上にドドンとのっており、ポテトが添えられている。そして、七味付き。七味が添えられている時点で、パンというよりほぼ うどんだ。

さっそくパンに七味をふりかけ、ガブっとかじりついてみると……うどんからダシの旨味がふんわりと広がる。また、ポテトのほんのりとした塩っけが、全体の味を引き締めているようだ。

食感の面でも、ベースとなるパンがふんわりとして、もっちり系のうどんとよく合う。意外に思われるかもしれないが、これは……ウマい!

・さらに美味しくなる食べ方を探して……

以上のように、『ポテうどんパン』そのままでもイケる! だがしかし、もっとうまい食べ方はないだろうか? もしかしたら、もしかしたら、このパンをうどんの中に入れたら、さらにウマくなるのではないだろうか?

前回の記事で、ポテトとそばが合うのは分かったワケだから、うどんにも合うはずだ。問題はうどんのツユとパンだが、パン自体がふんわり系で美味しいことを考えれば、何とかなりそう。

それに、パンにスープを浸して食べることは珍しくないわけで、うどんのツユをスープと考えればアリだ。かなり強引な気もするが、多分アリだ。

・鍋焼きうどんにパンを入れてみた

というわけで、鍋焼きうどんを作り、その中に『ポテうどんパン』を入れてみた。その味は……元々ほんのり感じられる程度だったパンのダシの風味が大幅にアップ! そして、ポテトも投入してすぐ食べるならウマい。

しかし、どうしてもパンが麩(ふ)みたいになってしまうので、食感に違和感を覚える人は少なくなさそうだ。おまけにパンがスープを吸いまくるため、投入して速攻で食べ切らなければいけない。

個人的には「そこそこ美味しくなった」と思ったものの、チャレンジングな食べ物であることは否めない。

・最も美味しい食べ方はちょい足し

そこでおすすめなのが、ちょい足しだ。つまり、鍋焼きうどんのうどんを『ポテうどんパン』にちょっと加え、スープも少しだけパンに垂らす。パンをうどんに投入することなく、別々に食べるのだ。

これは文句なし! 実際に味わってみると、パンの味のレベルが1段階上がったように感じられた。ただし、食べている最中、一体自分は鍋焼きうどんをおかずに『ポテうどんパン』を食べているのか、それとも『ポテうどんパン』をおかずにうどんを食べているのか、いや、そもそも自分はんぜこんなことをしているのか、と色々疑問が湧いてくる。それを気にしないことが美味しく食べるコツだ。

とにかく、『ポテうどんパン』を購入した人は是非とも一度試してみてくれ! この食べ方は今後流行る……かもしれないぞ!

参考リンク: 阪急阪神レストランズ(PDF)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼こちらが『ポテうどんパン』。そのままでもウマい!

▼鍋焼きうどんへの投入も悪くはないが……

▼理想的なのは “ちょい足し” だ