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いま、中国に、いや世界の建築シーンに革命が起きようとしている! 中国では、わずか3時間で立派な一軒家を建てることに成功したというのだ。もちろん世界に前例なし!

何その不安の塊。だがしかーし!! 報道によると、なんと激しい地震にも耐えうる素晴らしいお屋敷なのだという。マジかよ……そんなスーパーミラクル・チャイナハウス建築の様子は、公開されている動画で確認できるぞ!

・中国では3時間で家が建つ

2015年6月、ミラクルを起こしたというのは、中国の建築企業「卓達集団」だ。日本の場合、新築一戸建ての工期は規模にもよるが大体3~6カ月かかると言われている。だが、彼らは2階建てのお屋敷をたった3時間、映画を1本見てちょっとのんびりできるくらいの時間で建てたというのだ。

・3Dプリンタで作った家

その理由は、革新的な工法にあった。なんと3Dプリンタで資材を作ってしまうのだ! リビング、キッチン、トイレ、それぞれの部屋がすでに工場で出来上がっている。現場では、それらの部屋をレゴブロックのようにポコポコと組み上げるだけ。そのため、限りなく短い時間で家が完成するというのである。

その工事の様子が動画に収められている。それぞれの部屋がクレーンでつり上げられ、所定の位置に置かれる様子を確認できる。部屋同士は床下や天井裏についた「凸」と「凹」の構造で接合されるそうだ。まるでレゴかプラモデルの組み立てみたいである。

・激しい地震にも耐えられるらしい

そんなこんなで出来上がったお屋敷は、スッキリとしてとてもキレイだ。この組立がイベントで公開されたところ、市民はビックリ! しかし、さすがの中国人も「作りがシッカリしているのか心配……」と不安な声を漏らしている。

だが、グループ企業の卓達新材推広研発建設集団の総経理・張波氏によると、そんな心配は没問題(メイウェンティー)、問題なしだそうだ! こう見えて、この3Dプリンタハウスは鉄骨構造が採用されていて安全とのこと。中国メディアによると「マグニチュード9.0クラスの地震でも耐えうる」とされている。マジかよ!

・コスト減! 環境にも優しい!! いいことずくめな3Dプリンタハウス

現場での作業は3時間、資材の運搬などを含めて3日間で立派なお屋敷が完成するという3Dプリンタハウス。さらに、従来の工法と比較して、コストも低く、さらに工事中のゴミを大幅に減らすことができるので環境にも優しいなど、いいことずくめらしいぞ!!

わぁ! それは夢のようなお家だなぁ!! この3時間で完成する3Dプリンタハウスの市場投入はこれからだが、すでに各地で建築のデモンストレーションが行われ、人々の注目を集めている。これが実際に買えるようになったら……中国に、いや世界に革命が起こると言えるだろう!

参照元:網易新聞卓達新材(中国語)、時事通信
執筆:沢井メグ

▼こちらが、2015年6月20日に河北省で建設されたお屋敷だ!(中国動画、再生されない場合があります)

▼こちらは7月に陝西省西安で建築されたもの。6月のものよりちょっぴりゴージャスになっている

▼内装の結構キレイである