夢と希望を与えてくれるディズニー! 国や文化を超えて多くの人に愛されているが、先日、オーストラリアで行われたディズニーイベントで先住民族アボリジニの女の子が差別的な言葉を浴びせられるという事件が起こってしまったそうだ。

女の子は深く傷つき、「人種差別はまだあるのか」と多くの人が憤ったが……これを知ったディズニーの対応が素晴らしいと話題になっているのだ!

・アボリジニの女の子がエルサのコスプレ

2015年5月、アボリジニの女の子サマラちゃん(3)はメルボルンのショッピングセンターで開催されたディズニーイベントに大好きな『アナと雪の女王』エルサのコスプレをして参加したそうだ。

サマラちゃんが母親のレイチェルさんと、イベントの列に並んでいるときに事件は起きた。

・他の参加者が女の子に暴言を……

同じくイベントに参加していた親子連れが、サマラちゃんに心ない言葉をぶつけたのだ。「どうしてエルサの格好をしているのかしら? エルサは黒人じゃないのに」

レイチェルさんが、どういう意味だと詰め寄ると、彼女らはサマラちゃんの顔を指さしこう言った。「あなたのことよ。黒人は醜い!」

・深く傷ついたサマラちゃん

これを聞いたサマラちゃんは泣き出してしまった。レイチェルさんは、さまざまな人種が暮らすメルボルンで、依然としてこのようなことを言う人がいるということが信じられなかったという。

その日以来、サマラちゃんはふさぎ込みがちになり、アボリジニのダンスのレッスンにも行かず、肌が白くなるようにと体をゴシゴシとこすったりするようになったそうだ。

レイチェルさんがこの事件をFacebookに書きこんだところ、多くの応援メッセージが届き、同時に拡散されていった。だが、この悲しい事件を知ったのはネットユーザーだけではなかった。ディズニーにまで伝わったのだ!

・ディズニーが神対応! エルサからメッセージ「ありのままのあなたでいて」

事件を知った米フロリダ州のディズニーワールドから、サマラちゃんにメッセージが届いたというのである! メッセージの主は……なんとエルサ本人!! 

傷つき、自分に誇りを持てなくなってしまったサマラちゃんに、エルサが「ありのままのあなたでいてね」という言葉を贈ったのである。劇中歌の『Let it go』とオーバーラップする。なんて粋なはからいなんだ!

・ついにエルサと対面を果たす

その後、サマラちゃんはいくつかのディズニーイベントに招待され、さらに7月5日に現地で行われたイベントで本物のエルサと対面を果たしたのである。サマラちゃんは「エルサ大好き! もちろんアナも!!」と、思いを伝えたのだ。当日のサマラちゃんの服装は、もちろん、エルサと同じブルーのドレスだ。

再び笑顔を取り戻したサマラちゃん。母親のレイチェルさんは、「あの一件以来、私と娘はさまざまなディズニーイベントに参加でき嬉しく思っています。でも最も嬉しかったのは(皆さんからの)希望のメッセージです」と話しているとのことである。

参照元:Facebook、THE AGE[1][2]The Courier(英語)
執筆:沢井メグ

▼本物のエルサとアナと対面! よかったね、サマラちゃん