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「しこって、しこって、しこり倒したい!」 という欲求は、誰もがある程度、潜在的に持っているものかもしれない。そこに性別や、表面的なキャラは関係ない。むしろ、一見大人しそうな人ほど、ひと皮剥けば「しこりたい願望」がビンビンに脈打っていることはザラにある。

そんなハードなシコラーたちに、私(筆者)は、ひと言だけ物申したい。「いい加減にしとかんと、破滅するぞ」と。「いつでも止められる」と思っているかもしれないが、しこることがもたらす快感は一種の麻薬。どっぷりハマってしまったら……人生を崩壊させる危険性を孕(はら)んでいるのだ。

・中高生がしこるのは仕方がない

誤解しないで欲しいが、私は「絶対にしこるな」と言っているのではない。例えば中学生や高校生にとって しこるのは、日常の一部だと思う。精気みなぎる年頃ならば、何かあるとすぐに しこるもの。そして、しこって “いい気分” になっていると……なぜか周囲に “しこってる” ことが伝わって気まずい空気になる、なんてことは程度の差こそあれ、誰もが通る道だろう。

むしろ、そんな失敗を重ねれば重ねるほど、「しこることの虚しさと怖さ」を人一倍実感できる。ちょうど、実るほどに頭を垂れる稲穂のように、「しこる経験値」が彼らの尖った部分を一時的にフニャフニャにし、人間的な厚みと精神的な落ち着きをもたらすこともあるのだ。

だから、学生に対しては「無理に優等生の皮を被るくらいなら、中身を剥き出しにして、おおいにしこるべし」と、私は言いたい。たとえ、周囲がどん引きしたとしても、家族との関係が多少悪化したとしても、その失敗から得られる教訓は、将来的に貴重な財産になるだろうから。

・厄介な “老害しこりジャンキー” たち

問題は、ある程度の年齢になってから、しこる快感を知ってしまう人たちだ。彼らは、30代、40代、50代と年齢を重ね、社会的地位が上がっていくに連れて、しこり加減が激しくなってくる。

それに比例して、仕事の責任感なども大きくなってくれればまだいいが、大抵そういう人は、自分が “いかに しこるか” しか興味がない。なんとも厄介な “老害しこりジャンキー” たちだが、読者の中には「身近にいるわ〜」という人もいるのではないだろうか?

・“しこりジャンキー” の対処法

そしてもし、そんな “老害しこりジャンキー” が近くにいたら、まともに相手をして自分のエネルギーを使うのはもったいないので、「可哀想な人」と同情の視線で見ておくのが一番いいだろう。

彼らの頭の中は「ヒャッハーー! しこるのって超気持ちいい〜〜」という快感と、“しこり” がもたらす陶酔感が大部分を占め、一種のラリラリ状態になっているため、周囲の人が何を言っても往々にして無駄である。

運が悪いと、その連中のせいでイヤな思いをさせられるかもしれないが、気にしてはいけない。しこりジャンキーはいつか必ず破滅する。ほっとけばいい。

・しこっている気配が全くない人も

また、そんなジャンキーがいる一方で、“しこる” とは全く無縁で、多くの人から慕われている人がいるのも事実。あえて有名キャラクターで言うと、キティちゃんのように、今も昔も “しこっている匂い” がゼロの人だ。

老害しこりジャンキーばかり相手にしていると、どうしても人間嫌いになりがちなので、 ジャンキーどもに悩まされている人は、そんな “しこっている匂いゼロの人” と積極的に絡むようにしてはどうだろうか?

・キティちゃんと言えば……

ところで話は全く変わるが、キティちゃんと言えば、先日ロケットニュース24では「九州限定のキティちゃんトランプ」 を取り上げた。そのトランプ、絵柄の可愛さと方言のギャップで、一度やり出したらマジではまる。

私なんて、キティちゃんトランプで遊びすぎたために、ついついそのトランプで覚えた方言を使って記事を書いてしまったくらいだ。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼熊本の方言で、「しこる」は「いばる」の意味らしい
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