1

「男と女の間には 深くて暗い川がある」で始まるのは、名曲『黒の舟唄』。男女間の性差が縮まりつつあるとはいえ、まだまだ男と女の間には分かり合えない地帯が横たわっていそうだ。けれどもなんの努力もしないで、「男ってコウだ、女ってアアだ」と文句ばかり言い続けるのも無益。

チョットしたことからでも、異性の気持ちを垣間見ることが出来ないか? というわけで今回は、ある男性がハイヒールを履いて1日を過ごしてみた実験をお伝えしたい。果たして彼はハイヒールを履いた視点から、何か発見することが出来たのか……!?

・女性はなぜハイヒールについて文句を言うのか?

なぜ女性はハイヒールを履くことに、文句を言うのか? そんな疑問を解消すべく、動画『Dude Tries To Wear High Heels For An Entire Day』の中で、実際にハイヒールを履いてみたブライトン・コーヘンさん。チョット試してみたというレベルではなくて、履いたまま1日を過ごしてみるというのだから見上げたもの。しかも選んだヒール高は、8センチはありそうな大物だ!

・「オシャレをしながら、周囲に評価されるのは大変だ」

午前8時半、いざハイヒールに足を通し出社する彼だが、部屋を出て廊下を歩く段階ですでに「ものすごく足が痛いよ」と弱気な発言。う〜ん、確かに歩き方もヨタヨタと頼りない感じだ。そしてそのまま町を歩いて行くと、珍しげに写真を撮られたり、すれ違う人に避けられたり。

職場では座ることができてホッとするも、同僚からの視線が気になる。「なんだか同僚からバカにされている気がするよ。周囲から評価されながら、同時にオシャレをすることは出来ないものなのか」

・「皆殺しにしたい気分だ!」

お昼。この頃になると、ずっとヒールを履いていることで、どのような気分になるか分かり始める。「女性はヒステリーだと言われることがあるけど、イライラする気持ちがスゴくわかるよ。もう皆殺しにしたい気分だもん」と発言。

その後も「駐車場では、車を出入り口の近くに停めたい」「階段を下りるのは危険」なんてことに気付いたり、通行人から「良い靴だね(笑)」「なんでそんな格好してるんだ?」なんて好奇な目にさらされまくる。

・痛くて死にそう……そして降参!

午後2時半〜4時。チャレンジの一環として、人で混み合うショッピングモールを歩いたり、人々にインタビューを試みるときには痛さのあまり「死にたい。いっそ殺してくれ」「もう立っていられない。足が震える。これは現代の “纏足(てんそく)” だよ」なんてつぶやいているのだった。

そして午後7時15分……コーヘンさんはついに降参! 「この後、ダンスしたり、バーに行ったりと色々するつもりだったんだけど、足が痛すぎて出来そうにない」ということで、実験は終了。「もう今日は痛み止めを飲んで寝るよ」と家に帰って行ったのだった。

・ネット上の声「体験してくれてアリガトウ!」「私はもうヒールは履かない」

さてこの “実験” を人々はどう思ったのだろうか? ネット上に寄せられた声を拾ってみたい。

「徐々に慣らさなきゃダメだよ! 痛いに決まってるじゃん」
「私たちの痛みを経験してくれてアリガトウ! 尊敬するわ」
「確かに高いヒールを履いていると、人がジロジロ見ているんじゃないかって気になるんだよね」
「もう自分を痛めつけるのは嫌だから、ヒールは履かない」
「あんな高いヒール、私でも1日中履いていられないよ!」
「動画に出てくる女性のほとんどが、フラットな靴を履いているね」
「ストッキングを履いて、汗まみれの不快感さも体験してもらわなきゃ」

「女性はどんな気持ちがするのだろう?」と思っても、実際にハイヒールを履いてみる人なんて滅多にいない。というわけで、コーヘンさんの果敢な挑戦を讃える声が多いのも分かる気がするぞ。

そう言えば、男性が「出産の痛み」を体験出来る装置があることは有名。他にも、「真夏日にスーツとネクタイ姿で外出」してみたり、「ベビーカーを押して渋谷駅を歩いて」みたりしても、“他者” の気持ちを体験出来そうだ!

参照元:YouTubeMail Online(英語)
執筆:小千谷サチ

▼本当に足が痛そうだ……

▼長谷川きよしさんの歌う『黒の舟唄』