steal

近年の野球はひとつでも先の塁を狙う「機動力」が主流だ。ランナーが塁に出れば送りバント、もし俊足であれば積極的に盗塁を仕掛けていく。特に盗塁は投手を揺さぶることができるため、大事な戦略といっていいだろう。

もちろん、相手バッテリーは進塁を警戒するものだが、先日のメジャーリーグで1試合5盗塁を記録した選手がいたのでお伝えしたい。その驚くべきスピードは、動画「CIN@CHC: Hamilton steals a career high five bases」で確認可能だ!

・メジャーでは有名なスピードスター

1試合5盗塁が記録されたのは、2015年6月14日に行われたシカゴ・カブス vs シンシナティ・レッズでのこと。走りに走りまくったのは、シンシナティ・レッズのビリー・ハミルトン選手。彼は132試合で155盗塁(マイナーリーグ)を記録したことで有名なスピードスターだ。

・二盗だけでなく三盗まで

この日、絶好調だったハミルトン選手は塁に出ようものならすかさず盗塁! 二塁だけではなく、三塁も果敢に狙って陥れた。動画では5盗塁すべてを確認できるが、投手がモーションを盗まれようものなら、絶対に間に合わないほどの速さである。

・打撃がネック

あまりの速さにトンデモない選手が出てきたと思うかもしれないが、彼はバッティングを苦手にしているため、盗塁しようにも塁に出る機会が少ない。今季の打率は2割前半と低迷しており、この試合の打順も8番に投手が入り、9番に入ったほどだった。

……とはいえ、彼は24歳とまだ若く、十分すぎるほど伸びしろがある。メジャーリーグ記録を塗り替えてしまうほどのポテンシャルを持っているだけに、今後どこまで成長するのか楽しみにしたい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし