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経済的に大きな発展を遂げ、国際的にもブイブイ言わせているように見える中国。その一方で、多くの社会問題を抱えており、実は、“隠れ自殺大国” だとも言われている。先日も、出稼ぎの親と離れて暮らす児童4人が貧困を苦に集団自殺をはかるというニュースが流れたばかりだ。

さる2015年6月10日、またしても一人の市民が自殺をはかった。彼は川に飛び込んで死のうとしたのだ。……が! 川の水が臭すぎてやっぱ無理!! 自殺を断念し、一命を取りとめる事件が起きていたそうだ。

・生活苦のため男性が飛び込み自殺

2015年6月10日、19時頃、浙江省を流れる川「義烏江(ぎうこう)」に自営業の男性・劉さん(48)が飛び込み自殺をした。商売がうまくいっておらず、借金を抱えていた彼は、経済的な問題を苦にして死のうとしたのだ。

・川の水が臭すぎ!! 吐きそうになり自殺を断念

当日の義烏江は、雨の影響で川の水は増水、流れも速かったという。そんな川に飛び込んでは一巻の終わりだ……! きっと誰もがそう思うだろう。

しかし、だがしかし!! まさかのある理由で男性は助かった。なんと、川の水がハンパなく臭かったのである! 水を飲むと吐きそうになり、飛び込んだ瞬間、後悔したのだそうだ。

・汚れた川を漂流 → 救助されて命の尊さを知る

こんな汚い川では死ねないと思ったのか、それとも、死や借金の苦しみよりも川のニオイの方がキツかったのか……。そのあたりは定かではないが、とにかく劉さんは自殺を断念した。

しかし、すでに自力で岸まで泳ぐ力は残っておらず、そのままプカ~と川の流れに身を任せてしばらく漂流。数キロほど流れたところで、パトロール中の警官に発見され、一命を取りとめたのだそうだ。

救出後、検査の結果、数キロ流されたものの劉さんには大きなケガなどなく、無事であるという。中国の環境汚染はしばしば問題視されているが、まさか川の水が汚かったことで人命が助かるとは思いもしなかった!

なお、劉さんは、流されている間、自分のしでかしたことが、どれほど恐ろしいことだったかを思い知ったそうだ。命の尊さを知り、もう二度とこんなバカなことはしないと話しているとのことである。

参照元:騰訊視頻毎経網(中国語)
執筆:沢井メグ

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