突然だが、皆さんはキューバと聞くと何を思い浮かべるだろうか? 野球? それとも、チェ・ゲバラや葉巻、ラム酒、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』?

上記は確かにキューバのアイコン的存在であるが、実は “車” もキューバの名物の1つ。現地に行ったことがある人はお分かりだろうが、キューバ国内では、まるで半世紀前にタイムスリップしたのかと思うようなクラシックカーが、現役バリバリでガンガン走っているのだ。

・アメリカの経済封鎖で……

そもそもなぜキューバ国内で、旧車が多いのかというと、大きな原因の1つはキューバ革命にある。ご存知の通り、キューバは1959年に起こった革命で社会主義国になった。

以降、アメリカとの関係が悪化し、1961年に国交が断絶。経済封鎖により、車をはじめとした工業製品をアメリカから輸入することが出来ず、またキューバ国内で車の生産も出来ず……。その後、ソ連などから車は入ってきたものの、革命以前にアメリカから輸入していた車を修理して使う人が多数いたのだ。

そんなキューバの車は、今や多くの観光客を魅了し、カーウォッチング目当てで同国を訪れる人もいるほど。キューバの貴重な観光収入を支える、重要な柱となっている。

・キューバ国内のどこに行っても走っている

私事で大変恐縮だが、筆者はキューバに行く機会があった。当初は「そうは言っても、それほど台数がある訳じゃないんでしょ」と思っていたら……あるわあるわ、激シブなクラシックカーが! キューバ国内のどこに行っても、走っているのだ。

実際の画像を目にすると、車好きならばきっと「キューバ行きてぇ!」という気持ちになるのではないだろうか。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.