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以前の記事でご紹介した中国・夏の風物詩「顔面ビキニ(フェイスキニ)」。平たく言うと、水泳用の目出し帽だ。目と口以外をすっぽり覆うので、絶対に日焼けしないスーパーアイテムと言えるのだが、見た目が圧倒的に怪しい。日本だったら、すぐさま警備員を呼ばれそうだ。

そして2015年夏……そんな顔面ビキニが美しく進化しているという。さっそく確認すると……ええええーッ!? こうなりましたかーッ!? かなり斜め上の進化を遂げているのである。その様子は動画「20150527中天新聞 新款! 搞怪大媽「臉基尼」彩繪、加長」で確認できるぞ。

・2015年、「顔面ビキニ」ニュータイプが誕生

顔面ビキニの故郷・山東省青島(チンタオ)。ビールと美しいビーチが有名な青島は、ここ数年、夏になると必ずと言っていいほど、顔面ビキニの婦女子が現れる。

その姿は完全に強盗! もしくは『仮面ライダー』のショッカー!! 子供もギャン泣きするほどの怪しさを醸していたところ、2015年5月にニュータイプ「第4世代顔面ビキニ」が誕生した。

・京劇のメイクのような素敵ビキニ

さっそく確認すると……ほうほうほう! 新しい顔面ビキニは、孫悟空っぽい猿のようなデザインに、美しい少女の顔のようなデザインなど色鮮やか。ってこれ、中国伝統劇「京劇」のメイク“隈取(くまどり)”のデザインじゃないですか!! ちょっと予想外の展開だったが、これなら怪しくない。

・ヤダ……カッコイイ!!

そういえば、日本にも歌舞伎の隈取フェイスパックが大人気になったし、これはいいところに目をつけましたなぁ! それに中国には「変面(へんめん)」と呼ばれる瞬時に隈取を変化させる伝統芸があるが、まさにそのマスクに似ている。そう思うと、めちゃめちゃカッコイイじゃないですか!

・顔面ビキニの開発者が制作

この顔面ビキニなら、日焼けをしない上に、着けていてもそこまで恥ずかしくない。顔面ビキニ創始者で、第4世代顔面ビキニを開発した張式範さんは、顔面ビキニの進化についてこう語っている。

「2006年に作った第1世代は、作りが少し雑でフィット感が良くありませんでした。第2世代は裁断方法を変え、フィット感を改善。第3世代では頭頂部分を三角形に裁断することで、より良い着け心地を目指しました、

そして第4世代では美しさに磨きをかけ、中国の伝統文化の要素を盛り込んでいます。中高年の水泳愛好者にさらに喜んでいただけるのではないでしょうか。第4世代の顔面ビキニには京劇の隈取を描いているのです」

・7月には量産か

な、なるほど! なんだかよくわからないが、張さんが日々、顔面ビキニの研鑽を積んでいることはよーくわかった。このニュータイプの顔面ビキニの価格は明らかになっていないが、従来のものが30元(約605円)くらいだというので、そのプラスアルファくらいを見込んでおけば良さそうである。

なお、今年の7月には量産化が実現しそうとのこと。今年も青島の顔面ビキニがアツイ! 気になる人は、今夏は青島へGOだ!!

参照元:捜狐新聞(中国語)、捜狐視頻YouTube
執筆:沢井メグ


▼こちらが開発者の張さんだ

▼従来の顔面ビキニと比べると華やかさがまるで違う!

▼2014年の顔面ビキニのニュース

▼こちらが変面ショー! 音楽もカッコイイ!!