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メガネやコンタクトレンズを使っている視力の弱い人たちが、必ずや一度くらいは気にしたことがあるのが「レーシック」こと角膜屈折矯正手術ではないだろうか。「気にはなるけど怖い!」という人や、“レーシック以外” を選択する人も多いだろう。

かく言う私(筆者)は5年以上前にレーシックを体験し、今でもバリバリ遠くが見えている。ということで今回ご紹介したいのは、私が感じた『レーシックやったことある人あるある』だ。レーシック手術を考えている人は、一読しておいて損はないぞ。

【レーシックやったことある人あるある50】

その01:一生モノの目の表面を削っても良いものか数カ月悩む。
その02:病院のサイトに載っている「レーシック成功者の声」で心が揺らぐ。
その03:ネットで見かける「レーシック失敗談」を読んで踏みとどまる。
その04:レーシック体験済みの知人が「最高だよ!」と言うので、やっぱり決意する。
その05:病院選びで数カ月悩む。
その06:病院のサイトに載っている「有名人の体験談」のメンツは超重要。
その07:この有名人のメンツで病院の規模とパワー、そして良し悪しが決まるといっても過言ではない気がする。
その08:手術の価格と有名人のランクが比例している気がしてならない。
その09:私はコロッケさんが大好きなので、彼の体験談が載っている業界最安値の病院にしようとしたのだが、しばらくすると何故かコロッケさんの体験談が消えており、「アレ?」と思っていたら、やがてその病院は『レーシック手術集団感染事件』で問題になった。あぶねえ……!!
その10:事前に何かを感じとり、問題になる直前に手を打っておいたコロッケさんの危機管理能力に感心&あらためて尊敬した。
その11:ちなみにその病院の院長は、業務上過失傷害の容疑で逮捕された。病院も閉鎖されている。
その12:私は当時の視力、両目共に0.01で、しかも乱視が入っているという有り様だったのだが、都内某所の超有名レーシック病院の事前検査で「大丈夫、いけます」と言われた時には嬉しくて泣きそうになった。
その13:術前数週間前にコンタクトレンズが禁止されるのだが、「ああ、もうこれが人生最後のコンタクトか……」と感慨にふける。
その14:私は小2のころからメガネ君だったのだが、まもなく終わるメガネ生活に「長い長いメガネ&コンタクト人生だった……」と、メガネをかけながらシミジミする毎日。
その15:手術前日、仕事場の上司に「前にもお伝えしましたが、明日はレーシック手術なので休みます! 数日後に復活します」と言った時の “明日から俺は生まれ変わる感” は異常。
その16:手術当日はメッチャ緊張。
その17:わりと流れ作業的に、次々と患者が「手術コーナー」に入っていく。
その18:いろいろ下準備が終わり、いよいよ「上部にゴテゴテしたゴッツい機械が設置されている手術台」に寝転んだ時の緊張感は一生忘れない。
その19:仰向けになり、目の前に “いかにも焼き切りますよ” 的なレーザー機器の先端が見えている光景は、きっと一生忘れない。
その20:まず眼球用のカンナで角膜の表面を薄くスライスするのだが、その時も「見えている」という衝撃。
その21:表面がスライスされて、まるで戦車のハッチ蓋のように「カポッ」と めくられるのだが、その時も「ボケて見えている」という衝撃。マジで「カポッ」が見えるのだ。
その22:続いてレーザー機器の先端が、グングングングンと迫ってくるのだが、その時の恐ろしさも、たぶん一生忘れない。
その23:眼球の表面にレーザー機器の先端が密着する瞬間まで見えるのだが、この時の「まだ見えてるのか……」という感情も、おそらく一生忘れない。
その24:もしも今、くしゃみしたら……と考えるとガクブル。
その25:今ここで地震が起きたら……と考え始めると本当に震えてくる。
その26:レーザーで角膜を焼いているのか、なんだかよくわからないが、ケムリのようなものが見えた気がする。
その27:確かなのは、「何かを焼いている香り」がしたこと。そのニオイこそが、自分の角膜の一部が蒸散する香りなのだが、このニオイは絶対に忘れられない。
その28:この頃になると、視界は真っ白。とにかく白い世界。一瞬で「モヤーッ」と、真っ白い世界しか見えなくなる。
その29:両目が終わると、本当に視界は真っ白。目を開けているはずなのに、白しか見えない。
その30:この時、絶対に誰しもが「このまま白い世界のままだったらどうしよう……」と不安MAXになる。
その31:その後、しばらく暗室のようなところで休んでいると、徐々に、徐々に……視界が復活してくる。
その32:壊れたカメラの液晶ファインダーようなガチャガチャの視界で、ヨチヨチと家に帰ることになる。
その33:痛くはないんだけど、涙がとまらない。ボロボロ出る。
その34:その日はお風呂禁止。というか、入れるような状態じゃない。
その35:目に、ガチャガチャの透明ケースの半分みたいなものをテープで貼り付けて、まるでハエのような顔になりながら就寝。この半球状ドームを付けるのは、術後に目をかきむしったりしないためだ。
その36:そして翌朝……見える! まだ完璧な状態じゃないものの、すでに天井の模様が、ハッキリと見える!!
その37:俺、メガネ……していない! コンタクトつけっぱなしで寝て……もいない! これは肉眼! 肉眼で、見えるようになったー!! とマジ感動。
その38:窓を開け、遠くを見る。見える! いろんなところを見る。見える。「オレ、見える! オレ、見えるーッ!」と、アルプスの少女ハイジにおける “クララが立った状態” になる。
その39:あまりにも見えるものだから、やたら遠くを見たくなる。
その40:幼少期って、こんな視力だったんだなぁ……と感慨にふける。
その41:「もう視力0.01の世界なんて忘れた!」ってなる。
その42:でも、もしも、また視力が下がったら……と考え始めると不安になってくる。
その43:よって、緑とかも率先して見るようになる。
その44:新宿駅の地下街などでは、一番遠くに見える看板の文字を見ようとしたりする。
その45:毎日のように “遠くが見えるという幸せ” を感じているので、目からの数十センチの距離にあるスマホを眺めることに「ウ〜ム……」と思ったりする。
その46:何が一番嬉しいって、旅行時の荷物に「コンタクト用品」などが不要になったこと。
その47:「もう絶対にコンタクト生活になんて戻れない!」と思う。
その48:私としては「レーシック最高!」と思うが、まわりにレーシックで失敗した人もいるので、なんとも言えない気持ちになる。
その49:ダテメガネを楽しんじゃったりする。
その50:決して料金は安くないけど、一生モノの買い物をしたと今でも思っている。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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