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デカ盛りの店では丼のフタが本来の役目を果たさないことが多い。そんなお店では丼のフタの用途がない訳で、いっそ客に出すときにフタを使わなければ良いのに、そう思うことが良くある。わざわざフタを添え物にするくらいなら、なくて良いではないかと。

・フタで穴子天を支える

しかし東京・中野の天ぷら専門店「天喜代」に行き、その考えは変わった。なぜなら、ここの大江戸天丼(1600円)はフタが締められないものの、フタがなければいけない理由があるからだ。それは、フタで巨大な穴子天を支えているのである! デカすぎるから自立しない、それほど巨大なのである! マジでデケェエエエッ!

・老舗の手がける天ぷら店

このお店は下高井戸の老舗「旭鮨総本店」が手がける天ぷらの専門店である。2014年にオープンしてちょうど1年を迎える新しい店舗だ。店の売りはなんと言っても巨大な穴子が丼から目いっぱいはみ出した大江戸天丼だろう。メニューの写真を見ただけで、マジかよ! と思わず声が出てしまうほどのインパクトである。

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・閉じることの出来ないフタの使い方

実際に頼んでみると、メニューの写真の通りに穴子天がほぼ垂直に丼から飛び出している! 圧巻だ、圧巻の一言に尽きる。一体どうやって天ぷらを立てているのだろうか? 丼を良く見ると、フタを丼のなかのご飯で支えており、動かないようになっている。そこに穴子天を立てかけているのである。こういうフタの使い方もあるのか。

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・海老が完全にオマケレベル

フタをとって、器代わりにして使うことになる。そうしなければ、穴子天を食う術がない。しっかり立っているので固いのかな? と思いきや、外はサクサクで中はふわっふわ! これぞ天ぷらの真骨頂である。それにしても強烈な存在感。天ぷらの花形、海老がオマケに見えるスケールである。食べ応え十分で、ご飯にたどり着く頃には結構お腹が満たされてしまう。

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・タマゴ天も食えるぞ!

ちなみにこの天丼には、タマゴの天ぷらも入っており、かなりぜい沢な一品である。余談だが、タマゴの天ぷらといえば、高円寺の「天すけ」が有名だ。いつ行っても行列で、タマゴ天を断念したという人は、こちらのお店だと比較的スムーズに食べることができるだろう。

・今回訪問した店舗の情報

店名  天喜代
住所  東京都中野区中野5-61-10 丸吉ビル 1F
営業時間  12:00~14:00、17:30~23:00
定休日  月曜日(月祝の場合は水曜休み)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼デカイ! デカすぎる穴子天!!
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▼デカすぎる穴子をフタで支えている
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▼タマゴの天ぷらも嬉しい~!
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▼フタを皿にしないと食えない
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