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プロレスラーから議員になった例は少なくないが、この人ほどプロレスラーとしても議員としても大成した人はいないだろう。元プロレスラー、現衆議院議員の馳浩(はせ ひろし)である。

国会議員・元教師・元オリンピック選手……などなど様々な肩書を持つ馳だが、やはりプロレスラーとしての輝きはプロレス史に名を残すにふさわしい鮮烈なものがあった。そんな馳の得意技や必殺技を集めた動画が、YouTube上にアップされているのでご紹介したい。動画のタイトルは「馳浩ベスト50 – The Top 50 Moves Of Hase Hiroshi」だ!

・YouTubeユーザー「The Home Of Puroresu Tributes!」氏が作成

まずは動画の作者をご紹介しよう。YouTubeユーザー「The Home Of Puroresu Tributes!」氏だ。彼(彼女?)は多くのプロレス動画をアップしており、90年代~最近までのものと幅広い。傾向的には、全日本プロレスやノアが好みのようだ。

・馳らしい精度の高さ

それはさておき気になる動画であるが、馳の多彩な技が詰め込まれている。サンボ仕込みの「ビクトル膝十字固め」や、自爆覚悟の「ジャイアントスイング」、自身考案で史上最高の使い手である「ノーザンライトスープレックス」など、どれも馳らしい精度の高い技ばかりである。

アマレスという基本と柔軟な発想を持つ馳は、一般的にテクニシャンとして知られているが、実は受けっぷりの良さも天下一品。特にグレート・ムタ戦などの流血マッチは、馳自身の体質もあり恐ろしいほどの血が流れ、それがムタの残忍さを見事に引き出していた。

・知性を感じさせるプロレスラー

明るく本人も目立ちたがり屋な気質もあったが、それ以上に知性が働くタイプで、常に「自分に何が求められているか?」を理解し、空気を壊してまで目立つことはしなかった。そんな馳だからこそ、90年代黄金期の新日本プロレスで実質的な現場監督を務められたのだろう。

衆議院議員として6度当選し、政治家としても確かな能力を発揮している馳だが、その片鱗はプロレスラーの頃から見え隠れしていた。史上屈指の知性を感じさせるプロレスラー、馳浩のファイトを改めてご覧いただきたい。

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン

▼「馳浩ベスト50 – The Top 50 Moves Of Hase Hiroshi」だ!