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正式名称は不明だが、2人以上が「両こぶしをつき出し親指が何本上がるか予想するゲーム」を知らない人はいないだろう。かけ声がそのまま遊び名になっていることが多く、おそらく最もメジャーなかけ声が「いっせーの」だと思われる。

仮に今回は『いっせーの』とするが、この『いっせーの』……。このたび「日本全国に数えきれないほどのかけ声が存在するのでは?」という説が浮上した。そこで今回は『いっせーの』以外のかけ声を、独自調査してみたのでご報告したい。

・大都市は「いっせーの」が多数派?

「いっせーの」という答えが多かったのが、東京・大阪などの大都市圏出身者たち。むしろ「いっせーの」以外の選択肢はほぼなく、「それ以外は知らない」という。西と東でかけ声は大きく変わるかと思いきや、どちらも「いっせーの」が多数派なのは意外であった。

・「いっせーの」の派生形

「せの」「いっせーせの」「いっせーせー」など、「いっせーの」の派生形も多い。特に今回話を聞いた中では九州出身者に「せの」派が多く、0コンマ何秒に勝負をかける様子が九州男児を彷彿とさせる。

・可愛い系のかけ声

「チッチー」「チッチーの」「チュンチュン」「ルンルン」など、どことなく可愛い系のかけ声も全国に点在しているようだ。女の子だから「ルンルン」というわけではなく、そのコミュニティでは全員が「ルンルン」をかけ声にしていたらしい。

・うめき声系

「んーーー1!」「うーーー3!」などの “うめき声系” も少なからずいた。ちなみに筆者も「んーーー」派である。うめき声系は極端にいえば「ん」もしくは「う」だけ発すればいいので、勝負をかける際は「……んィチッ!!」と極限まで時短が可能。そういう意味では、高度ともずるいとも言えるかけ声かもしれない。

・途中から「指スマ」になった派

2000年代後半から、SMAPが番組内でゲームの名称を「指スマ」と名付けた上、かけ声にもしたことから「指スマ」という人も少なからずいるようだ。話を聞いた中でも「それまでは “いっせーの” だったけど、いきなり “指スマ” になった」という話もあった。

・レア系

今回の調査で特にレアだと感じたのは「ギンギラ」「ビーム」「よし君の」の3つである。よし君って誰……? それはさておき「ビーム」の場合は「ビーム1(ワン)!」と数字が英語になるというアレンジっぷり。10(テン)まではわかるが「12はトゥウェルブになるのか?」と聞いてみたところ、「覚えてない」とのことだった。

・その他ローカルルール

筆者の地元では、その場にある全ての親指が上がることを「ボンバー」と発声していた。例えば4人で遊ぶ1ターン目、「んーーーボンバーーッ!!」で8本の親指全てが上がったら、ボンバー成立である。全ての親指が上がる様子が「ボンバー」=「爆発」っぽかったので何の疑問も持たなかったが、調査によると「ボンバー」はかなりレアなようだ。

いかがだっただろうか? おそらく今回ご紹介した以外にも、数えきれないほど多くのかけ声が存在するに違いない。ロケットニュース24では今後も『いっせーの』の調査を進めていくつもりだ。続報を待たれよ!

参考リンク:ドコモ みんなの声でも調査中
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼「いっせーの」(仮)。今後も調査を進めていくぞ!
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