2015-04-16_212027

ロシア名物と言えば、ピロシキ、ボルシチ、プーチン大統領。「おそロシア」なんて異名もあるが、美少女が多いという点も決して忘れてはならないだろう。

いまロシア美少女軍団のダンス動画が再生回数1200万回超の大大大注目動画となっている。ほぉぉぉ、そんなにキュートなの? ……と思ったら、どうも「過激すぎる」と物議を醸しているようなのだ。

・美少女軍団のミツバチダンス

動画にはクマの着ぐるみが登場する。周りには「ブーン、ブーン」と何かの羽音。どうやらここはミツバチの巣であるよう。クマが仕掛けていた壺を持ち去ろうとすると……舞台上にミニスカ×ニーハイの美少女軍団がキターッ!!

そう、彼女たちはミツバチだ。ハチミツ泥棒に怒っているというシーンだろうか? 舞台上のキュートなミツバチちゃんたちは群舞を始めたぞ。

・セクシーなお尻ダンスだった

って、ちょっと待ってーーー!! 美少女たちがいきなり、米国で大流行したセクシーダンス「トワーク」のようにお尻を振り始めたではないか! お尻の針でチクっとやるミツバチの攻撃をイメージしているのだろうか? そのあたりは不明だが、お尻の動きに合わせて短いスカートが「ヒラッヒラッ」と揺れるのが気になって仕方がない。

あくまで衣装であると理解しているが、スカートの下もチラ見えだ。こ、これは……芸術とはわかっていても、お茶の間を凍りつかせるには十分なセクシーダンスである。

・「子供にふさわしくない」と批判

実はこれ、ロシア西部に位置するオレンブルクのダンススクールの発表会のもの。決して表では言えないような何かではない。しかし、生徒のなかには16歳の少女もいたそうで、「子供にふさわしくない」と問題視する声も上がっているようだ。

ネットユーザーだけでなく『子供の権利オンブズマン』のパーヴェル・アスタホフ氏も Twitter で「低俗である」と非難している。

・衣装もマズかった?

また、振り付けだけでなく、あの衣装でセクシーダンスをやってしまったことも問題視する声もあるそうだ。ニーハイがダメとか、ミニスカがダメとか、スカートを脱ぎ捨てる演出がダメとかではなく、マズかったのはあの色だ。

オレンジと黒の縞模様は、ロシアでは特別な模様であるそう。この模様のリボンは「ゲオルギーリボン」と呼ばれ、帝政時代の聖ゲオルギー勲章を模したものであるそう。愛国心の象徴とされ、近年では5月9日の「対独戦争勝利記念日」に配って飾るキャンペーンも行われている。

そんなわけで、「ミツバチには見えない、どう見てもゲオルギーリボン」と、ゲオルギーリボンの色の衣装でセクシーなダンスを踊ったことを批判する声もあるそうだ。それはちょっと勘ぐりすぎな気もするが、現在、ダンススクールは一時閉鎖になってしまったと伝えられている。

・演目はクマのプーさん絡みだった

ちなみに、余談ではあるが、冒頭に出てくるのは「クマのプーさん」だ。「黄色くない、全然違うじゃないかー!?」と思う人もいるかもしれないが、この茶色のプーさんはパチモンでも何でもない、正真正銘の旧ソ連版のプーさんである。

旧ソ連版プーさんのアニメーションはなかなかの出来。とくに子豚のピグレットが激カワなので、気になる人はこちらもチェックしておこう!

参照元:YouTube The Moscow Times(英語)、ロシアの声
執筆:沢井メグ

▼毎年5月9日にゲオルギーリボンが配布されるそうだ、こちらは配布ボランティアのトレーニングのようす

▼旧ソ連版プーさん