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ネコは、いとも簡単に何かに忍び込む。以前も、「車のボンネットにネコが入って大変危険!」だとお伝えしたが、今回も危険なところに入ってしまい、命を落としかけたネコがいるのだ。

なんとこのニャンコ、船に積まれたコンテナに忍び込んで、閉じ込められてしまったのである。しかも水も食料もない状態で、17日間船に揺られ、辿り着いたのは異国の地……果たしてネコはどうなったのだろうか?

・17日間飲まず食わずで海を渡ったニャンコ

2015年4月上旬、イギリスで1匹のネコが保護された。しかしこのネコがくぐり抜けた体験はまさに過酷! 約4900キロ離れたエジプトからイギリスに渡る船に積まれたコンテナの中に閉じ込められ、水も食料もない状態で17日間を過ごしたのである。想像するだけでゾッとしてしまう。

ネコが忍び込んだ船は、3月8日にエジプトのアレクサンドリアを出発し、地中海を通り、3月25日にイギリスのヘレフォードに到着。そこでコンテナの積み降ろし作業が行われた際に、港のスタッフたちが弱々しいネコの鳴き声を聞きつけたのだった。

・港のスタッフがネコを発見!

始めは何の音だか分からず、「人間の赤ちゃんの泣き声」「鳥の鳴き声」などと思ったスタッフ。しかしコンテナの中を見てみると……ネコの姿が! ネコはコンテナ内の段ボールを開けて、中に入っていた布でベッドをこしらえて、なんとか生き延びようとしていたと見られている。

スタッフたちはネコを保護し、自分たちのランチと水を与えてから、英国動物虐待防止協会(以下、RSPCA)に連絡することに。RSPCA によるとネコの性別はオスで、年齢は推定8カ月。17日間の過酷な状況を考えれば、健康状態は驚くほど良かったということだ。

・「よくぞご無事で!」と多くの寄付が集まる

その後、伝説の船乗りにあやかって “シンドバッド” と名付けられたニャンコ。エジプトからやって来たということで、イギリスで4カ月間の検疫を受けなければならないのだが、費用は2000ポンド(約36万円)もかかる。

しかしネット上で寄付が募られたところ、多くの人々からお金が集まった。目標金額に達した後も、「良い家族が見つかります様に」「少しでも良いから助けたい」との暖かいコメントともに、寄付が集まり続けているのだった。

・4カ月の検疫後、里親さん探しが始まる

RSPCAの担当者は、「確かに多額のお金がかかりますが、シンドバッドはたった1匹で苦境を切り抜けたのです。私たちに出来るのは、できるだけ彼を助けてあげることです」と話しており、シンドバッドドがいかに温かくケアされているかがとてもよく分かる。

シンドバッドはとても人懐っこいニャンコなので、検疫が終わればすぐにでも里親さん探しが始められる予定とのこと。「彼は健康なので、検疫は無事にパスできるはずです」と RSPCA の担当者も前向きだ。

シンドバッドの無事と明るい未来を喜びつつ、異国の地からたった1匹でやってきたネコを助けてくれた人々にも感謝の念を捧げたい。

参照元:The Telegraph、Twitter @TelegraphNewsBristol POSTJust Giving(英語)
執筆:小千谷サチ

▼ご無事でなにより!