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人生をより良く締めくくるための“最終章”を、具体的にプランする「終活」を実行する人が増えている。葬儀やお墓について生前のうちに決めておくわけだが、遺骨の埋葬方も選択の幅が広がりつつある。

海外では、墓に埋葬するのではなく海や山などで遺灰をまいて、愛する人を自然へ還す自然葬を行う人も多い。日本でも、樹木を墓石の代わりとした樹木葬が見られるようになったが、 “遺灰で樹木を育てるキット” が登場して話題になっている。まさに「生命の木」とも呼べるような、自然葬キットについて紹介したい。

・遺灰で樹木を育てる骨壷キットが登場

生命の木とは旧約聖書の創世記に登場し、アダムとイヴのエデンの園の中央に植えられた木だ。生命の木になった実を食べると、永遠の命を得られるとされている。

「自然のサイクルに還すことで永遠の命を吹き込もう」とのコンセプトをもとに、遺灰で樹木を育てるキット “The Bios Urn” を開発したのは、スペインのデザイン会社「estudimoline」だ。

・“人生の終わり” という死のイメージを覆したかった!

肉体はなくなっても、樹木という異なる姿で新たに命を吹き返せば、生命の木と同じように永遠の命を得られることになる。開発者のジェラルド&ロジャー・モラインさん兄弟は、「死にまとわりつく、“人生の終わり” というイメージを覆す何かを生み出したかった」と語っている。

・自然分解する骨壷を地中に埋めるだけ

ではキットの使い方だが、カップ状になった骨壷の下側のカップに遺灰を入れ、上側のカップを樹木の種と土で満たす。そして、微生物分解する素材でできた骨壷を、そのまま好きな場所へ埋めるだけだ。

種は松とイチョウ、カエデとカシ、トネリコにブナのなかから選べるが、他に自分が好きな樹木があれば、各自で違う種を購入して変更することもできる。

・自然葬キットはアジアへも配送可能

キットは普通に樹木を育てる方法と変わらないため、十分に湿気を含んだ土壌と3時間は日光が当たる場所に埋める必要があるとのこと。「The Bios Urn」の価格は145ドル(約1万7000円)で、アジアへも43ドル(約5100円)で配送してくれるそうだ。

もちろん人間だけでなくペットが亡くなった時にも、骨壷キットで自然へ還してあげることができる。大切な人やペットが樹木に姿を変えて成長するところを目にすれば、確かに “死” に対するイメージが変わりそうである。

参照元:Facebook @estudimolineMail OnlineBiosbig think(英語)
執筆:Nekolas

▼こちらが遺灰で樹木を育てるキット「The Bios Urn」だ。