「G」「ヤツ」「茶色いアイツ」……などなど、様々な呼び方でもって、恐れ嫌われるゴキブリ。人間の手のひらにスッポリと収まるほど小さな生き物なのに、なぜだが多くの人から怖がられる存在だ。

しかし今回ご紹介する少女のところでは、ゴキブリは愛すべき生き物として、飼育されている。しかも何十匹、何百匹なんて生易しい数ではなく、何千匹ものゴッキーが……! ということで、彼女の “相棒” たちを見せてもらおう!!

・ゴキブリが大好きなシェルディーちゃん

シェルディー・カウンターマンちゃん8才には、素敵な相棒がいる。それは、ゴキブリ。彼女は、マダガスカルオオゴキブリなどを大切に、愛情をもって可愛がっているのだ。

パッと見では、何の変哲もない彼女の部屋。しかし細部をよ〜く見てみたり、クローゼットを開けてみると、何千匹ものゴッキーたちが、カゴや水槽で飼育されているのだった……! 当然のごとく、ゴキブリたちを手のひらに乗せたりして、愛でる彼女。

・ゴキブリが嫌われていることを知ってビックリ!

そんなシェルディーちゃんが、世間でゴキブリが冷遇されている事実を知ったのは最近のこと。米テレビ番組『News On6』の女性キャスターが発した「ゴキブリ嫌い発言」を耳にして、心底驚いたようだ。

そしてゴキブリの汚名を晴らそうと、彼女は番組にゴキブリたちの写真を送り、「こんなに可愛いんだよ!」と女性キャスターにアピール。い……嫌がらせ? いやいや、彼女の心からの “ゴキブリ愛” が発動したのである。ということで『News On6』は、彼女を取材することにしたのだった。

・生粋のゴキブリ好き

シェルディーちゃんが、ゴキブリを飼い始めたのは3才のとき。当初は数匹のオスしかいなかったけど、専門家からオスとメスを貰い受け、ゴキブリを増やし始めたということだ。

そんなこんなで5年が過ぎ、今では何千匹ものゴキブリが。5年で数匹 → 数千匹だなんて、ゴキブリの繁殖能力の高さゆえなのか? はたまたシェルディーちゃんの優れた飼育能力か? いずれにせよ、双方とも恐ろしい “能力” を有しているのは間違いない。

・「子供に “ゴキ = 怖い” などの先入観を抱かせない」

さて、シェルディーちゃんがここまでノビノビできるのは、ある人物のこんな言葉に根差していると母メグさんは話している。

「あなた自身が怖がっているものを、子供にも押し付けて、先入観を植え付けてはダメ。子供たちには、彼らの心のまま、好きなことや興味のあることに専念させてあげて」

だから1才6カ月の時点で、虫に興味を抱き始めたシェルディーちゃんに、お母さんは「やめなさい」とは言えなかったのだそうだ。

「末恐ろしい」という言葉がぴったりのシェルディーちゃんには、自分の道をガンガンと突き進んでもらいたいもの。ペットとしてゴキブリを飼う人は結構多いようなので、趣味仲間が見つかる日だってスグにくるはずだ。

参照元:News On6.com、YouTube[1][2](英語)
執筆:小千谷サチ

▼スタジオでのインタビュー ゴキブリも一緒

▼自宅での様子