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突然の私事(わたくしごと)で恐縮だが、筆者(私)は「おかずだけでいい人」である。あまり褒められたことではないのだが、おかずとご飯を一緒に食べるのが、なんとなく好きではないのだ。その代わりにと言ってはなんだが、妙にご飯だけを欲する瞬間がある。

そんな時、私はある食べ方により、普段はひと口、ふた口しか食べないご飯粒を、ものの数秒でサラリと平らげた挙句、勢いのある日は2杯目に突入するのだ。実はこの食べ方を、以前あの国民的アイドルであるSMAPの中居くんも絶賛していた。一体どんな食べ方なのか、オススメにして究極のレシピを以下に公開したいと思う。

・ご飯を美味しく食べる究極レシピ

【材料】
・冷めたごはん or 炊きたてご飯
・お湯(50〜60度くらいが適温)or 水

【作り方】
1:ご飯にお湯(水)をかける。

──以上である。ふざけているのではなく、本当にこれだけなのだ。ポイントは、「冷や飯にはお湯」、「炊きたてには水」と、温度差を活かすことである。こうするとどうなるのかというと、いずれにしてもお湯ないしお水が “ぬるま湯” になるので、第一に、ご飯がふやけにくいのだ。そしてなにより、ヤケドしない
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・炊き立てご飯に水

例えば、炊きたてご飯に熱いお湯を注ぐ。これも、悪くはない。しかし、熱い。とにかく熱いので、思い切りよく大胆にすすると口の中は大ヤケドとなり、味どころの騒ぎではなくなってしまう。かといってチビチビとすすっていると、せっかくのツヤツヤな炊きたてご飯が、あっという間にふやけてボロボロ状態になってしまう……。炊きたてご飯にお水をかけ、瞬時に混ぜる。そして、食べるというより飲む。これが究極の食べ方だ。
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・「冷や飯」は隠れ人気メニュー

ちなみに、私は冷や飯が好きである。炊きたての状態で、ご飯を軽く混ぜたらすぐに炊飯器の保温を切る。こうすると翌朝、炊きたてのみずみずしさのまま、冷めてギュッと密着した、モッチモチのご飯になる。「おひつ」と同じことだと思うが、旅館の朝ご飯や、学校給食のご飯もこんな感じだったはず。好きな人、意外といるのでは?

・冷やご飯にお湯

冷えたモッチモチのご飯に、温かいお湯を注ぐ。すると、ヤケドしない程度のお湯となり、モッチモチのご飯がほぐれていく。そこをサッといただくのである。ツルんっとした食感のお米が、喉をスルりと通過していく。あっさりといただけるのもよい。もちろん、付け合せとなるような “おかか” や “昆布” などは、「お米の味を楽しむ」という目的のもとでは雑味となってしまうので、ここでは一切用意しない。
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・お米の美味しさを一番実感できる贅沢な食べ方

なんて貧乏くさくて華のない食べ方だろうとお思いかもしれないが、私はこの方法が一番、お米の美味しさをそのままに楽しめる、むしろ贅沢な食べ方だと実感している。もう十年近く前になるが、「中井正広のブラックバラエティ」(通称:黒バラ)でも、中居くんオススメの食べ方として紹介していた。しかし、出演者から「貧乏くさい」、「味がないやん!」などと大ブーイングを喰らっていた……。とんでもない! お米の味がするんやー! 貧乏といって切り捨てるにはあまりに惜しい。ぜひ一度お試しいただきたい食べ方である。

執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.

▼もっちもちの冷や飯に
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▼お湯投入すると……
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▼サラサラに。もはや飲み物である。
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