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以前の記事で、大手ファストフードチェーン「モスバーガー」の東京タワーバーガーについてお伝えした。この商品は同チェーンの東京タワー出店にともない、東京タワー店限定で販売開始されたものだ。

タワーバーガーといえば、これまでロッテリアだけで販売されていた、ボリューム満点の商品なのだが、そのロッテリアも2015年3月16日より絶品タワーバーガーの販売を再開した。見た目・味・コストパフォーマンス、それぞれにおいてどちらが勝っているのか? 両方の商品を実際に食べて比較してみたぞ!

・見た目

まずは見た目。タワーという以上は、やはり高さが欲しい。テーブルの上に屹立(きつりつ)していてもらいたいものである。この点において、モスは0点である。なぜなら、提供された段階で立っていなかったからだ。タワーというからには、立っていて欲しかった。

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一方のロッテリアは、過去に何度となくタワーバーガーの販売を行っている。そのノウハウがあるためか、きちんと立った状態で提供された。とはいえ、ハンバーガーが立っていられたのは1分程度。チーズが滑りやすいらしく、すぐにだらしない格好になってしまった。だが、わずかな間でも立っていたのだから、タワーバーガーの本分を全うしたと言えよう。

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・味

次に味だ。いくらネタっぽい商品であったとしても、味を軽んずることはできないだろう。モスは見た目こそガッカリだったが、味は「さすが!」と言わせるものがある。みずみずしいレタス・トマトにジューシーなパティ(肉)、そしてスパイシーなチリソースが味のアクセントになって、食べ応え十分。かつてないボリュームで、存分にモスのおいしさを堪能できる。

一方のロッテリアは、肉々しさ満点なのだが、チーズと肉だけなので食べていて飽きる。口のなかが脂っこくなるのに、口休めになるものが何もない。これはどう考えてもモスの方の圧勝と言わざるを得ないだろう。

・コストパフォーマンス

最後にコスパだ。モスはロッテリアのものと比べると、バンズが一回り小さいように感じる。高さも約10センチ程度で、発売前のイメージよりも全体的に小さいという印象を受ける。しかしそのサイズ感に合う価格、800円だ。価格としては妥当。

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一方ロッテリアは、5段重ねで1360円である。ボリュームは十分だが、さすがにファストフードで1000円を超えると、それだけで高いと思わざるを得ない。しかも味が単調なので、1回食べれば次の再販売まで食べなくても良いと思ってしまう。コスパもモスに分があると言わざるを得ないだろう。

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・初対戦、まずはモスの勝利

という訳で、この食べ比べはモスが勝利という結論にいたった。しかしながら、2社の良いところを合体させれば、さらに良いタワーバーガーが生まれる気がする。せっかくモスが参戦し、にわかにアツくなったタワーバーガー界。この調子で盛り上がって欲しいところだ。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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