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以前の記事でご紹介したが、筆者は「JR東日本ウルトラマンスタンプラリー」を1日で全64駅を制覇した。同イベントは、それぞれの駅がスタンプとなる怪獣を決定したり、案内板を作ったりと、各駅の自由度が高いのも大きな魅力である。

ウルトラマン愛を全面に押し出す駅もあれば、当たり障りない情報のみの駅もある。今回は見た瞬間に思わずニヤリとさせられた駅を中心に、印象的だった駅をピックアップしたのでご紹介したい。

・選出理由が秀逸だった駅

スタンプとなる怪獣の選出理由にはいくつかパターンがある。「駅名とのダジャレ」「ロケ地だった等、何かしらの縁」「駅関係者が大好きだった」「似ている駅員がいる」、そして「無関係」である。全駅のうち半分くらいは怪獣の説明に終始し、「無関係」だったのは残念であった。

駒込駅の『ゴメス』、亀有駅の『ガメロン』、金町駅の『カネゴン』、神田駅の『ガンダー』などのダジャレ系は単純だが覚えやすい上に、「イベントに参加しよう!」という意気込みが感じられて好印象である。また、代々木駅の『ペギラ』のように「最初からペギラに決めてました!」というのもむしろ清々しくて良い。

大塚駅の『ゴロー』、有楽町駅の『ギガス』、市ヶ谷駅の『M1号』のように、「似ている駅員がいる」という理由も親しみを感じられて好印象。どれも “怪獣” なので美男子ではないだろうが、さらけ出し具合から駅員同士の良好な関係を感じずにはいられない。

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・超ノリノリだった駅

イベント自体をメチャメチャ楽しんでいる駅は2つあった。『ウルトラセブン』の新橋駅と、『ゼットン』の御徒町駅である。ウルトラセブンは主人公、ゼットンも「ウルトラマンを唯一倒した怪獣」と、両駅ともメジャーなキャラクターに選ばれた喜びが爆発しているようであった。

新橋駅には、「ウルトラセブン駅長」なる写真が掲載されており、コメントもウルトラ隊員風である。御徒町駅では改札口周辺に「これでもか!」とゼットンのポスターを貼りだし、それぞれゼットンにコメントをさせていた。両駅からともイベントにかける情熱が伝わり、思わずニヤリとさせられた。

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・スタンプのカッコよかった駅

筆者の独断と偏見で、「スタンプのカッコよかった駅」を3つほど挙げると、飯田橋駅の『エレキング』、四ツ谷駅の『セミ人間』、西日暮里駅の『ダダ』である。怪獣なのにブルース・リーのようなしなやかさを感じさせる『エレキング』は抜群のカッコよさ。

見た目が怖いのにスーツを着こなすなど、どこかスタイリッシュな『セミ人間』も良かった。中でも『ダダ』は、昭和プロレスラー風の強そうなポーズなのに、説明書きには「格闘能力はあまり高くない」と記載されている……。どうしてそのポーズになったんだ、ダダーーーッ!!

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・見どころが多い

怪獣の登場回のタイトルがインパクト大なものも多かった。浜松町駅の「あけてくれ」はサスペンスのような恐ろしさ。五反田駅の「オイルSOS」は社会派ドラマのようだ。中でも亀有駅の「育てよ! カメ」は、天才としか思えないキャッチコピーである。

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ラリーを回る人間としては、「とりあえずやってます」より「うちの怪獣はこんなんでっせ!!」の方が楽しめるし、その駅に愛着が湧く。単にスタンプを集めるだけではなく、様々な見どころがある神イベント「JR東日本ウルトラマンスタンプラリー」は、2015年2月27日までだ! まだの人はお早めに!!

参考リンク:JR東日本ウルトラマンスタンプラリー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼駅名とのダジャレは単純だが好印象

▼「似ている駅員さんがいる」ってのも親しみが感じられていい。

▼ノリノリだった新橋駅と御徒町駅。

▼タイトルにグッと引き込まれる駅も。

▼中でも亀有駅の「育てよ! カメ」は天才。

▼新大久保も良かったけど、まとまりすぎてる感じがあった。