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「火星に移住」「熱気球で宇宙に挑む」、「宇宙エレベーターの設置」など、実に様々な方法で人類は宇宙を目指す。まだまだ分からないことだらけの “未開の地” に挑むのだから、柔軟な発想が必要とされるのだろう。

そしてこの度、NASAがまた興味深い宇宙探査計画を発表した。それは……「土星の衛星タイタンの海に、潜水艦を派遣します」というもの。なんだか『宇宙戦艦ヤマト』みたいに、宇宙空間を潜水艦が飛んでいく姿を想像してしまうではないか! 

・水を抱く衛星タイタン

人類に6番目に発見された土星の衛星タイタン。現在、土星は62個の衛星を持っていると考えられているが、タイタンはその中でも一番……いや、太陽系で最大の衛星。水星よりも大きいのだとか。

そんなタイタンは、雨が降り、川・湖・海が存在していることでも知られている。これは2004年に、タイタンの表面に着陸したホイヘンス探査機が採取した映像によって、判明したのだ。

・目指すはタイタン最大の湖「クラーケン海」

液体があるなら、生命が存在する可能性もあるのではないか? ということで、NASAは思い切った方法を取ることにした。実際にタイタンの海の中を見てみようぜ!……と、タイタンの海に潜水艦を派遣することにしたのだ。

潜水艦がもぐる予定なのは、タイタンの北極に存在する最大の湖「クラーケン海」。大きさは40万平方キロメートルで、深さは160メートルだと考えられている。

・潜水艦が宇宙を飛ぶのか?

地球と同じように液体が存在しようが、タイタンはまさに異世界。97%の窒素と2%メタンの濃い大気に包まれ、表面気圧は地球の1.5倍。気温は、マイナス179度だ。しかしそんな極寒の環境では、水は全て氷になってしまうはず……そう、雨や海など全て液体メタンなのである。そんな過酷な環境下、約1トンもの潜水艦が、毎秒1キロメートルの速さで調査を進めていくのだ。

そして気になるのが、「どのような方法で、潜水艦をタイタンまで飛ばすか?」という点である。まさか『宇宙戦艦ヤマト』ばりに、潜水艦自体が宇宙を飛んでいくんじゃ!? と胸が高鳴ってしまうが、残念ながらそうではない。NASAとしては、無人シャトルに潜水艦を搭載して、タイタンまで運ぶ方法を採用するようだ。

・16時間水面に出て、信号を地球へ送る

映像を地球に送ってくる方法も、これまた独特。1日16時間、潜水艦が水面に浮上し、背に内蔵したアンテナから地球に信号を発するという。また潜水艦がタイタンに到着するのは、2040年だと見込まれているが、この計画の大部分の詳細は未定のままだ。

そういえばPS2のゲームに、“水の惑星” と化した火星の海にもぐった潜水艦を舞台にした『絢爛舞踏祭』なんてのもあったっけ……。ということで、どうなる2040年のタイタン探査計画!

参照元:YouTubeNASAExtreme TechSpringer LINK(英語)
執筆:小千谷サチ

▼簡単な想像映像を見ることができる

▼空の向こうには、土星の姿が!
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