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世の中には「職人」と呼ばれる人間がいる。決して目立たず自己主張も強くないが、その仕事っぷりは誰からも一目置かれるような存在。歴史あるプロレス界には、これまで多くの職人が存在したが、「ヒロ斉藤」その人も誰もが認める職人レスラーである。

もし周りにプロレスファンがいたら聞いてみて欲しい、「ヒロ斉藤といえば?」と……。おそらく9割の人が「セントーン」と答えることだろう。多くのプロレスファンにとっては「ヒロ斉藤=セントーン」「セントーン=ヒロ斉藤」なのだ。

そんなヒロ斉藤のセントーンだけを集めた動画がYouTubeにアップされているのでご紹介したい。動画のタイトルはズバリ!「ヒロ斉藤セントーン47連発」だ!!

・YouTubeユーザー「jannelark」氏が作成

まず動画の作者をご紹介しておこう。YouTubeユーザー「jannelark」氏だ。同氏は以前ご紹介した「後藤達俊の地獄バックドロップ43連発」も手掛けている……。プロレスファンならピンと来ただろうが、どうやら無類のアウトロー魂の持ち主らしい。次回作は、当然マシンか保永ですよね、jannelark氏!

・ヒロ斎藤とは

それはさておき、ヒロ斉藤について解説しよう。1978年新日本プロレスでデビューしたヒロ斉藤は、プロレスラー人生のほぼ全てをヒール(悪役)として活躍している。そのセンスは抜群で、かつてジャイアント馬場が「ジャパンプロレス(当時ヒロ斉藤が所属していた団体)の選手は、ヒロ斉藤以外プロレスがわかっていない」というほどであった。

目立つことを嫌う性格であるため、バリバリのメインイベンターとしての活躍は少ないが、プロレスファンなら誰もがヒロ斉藤の職人っぷりを知っている。そんなヒロ斉藤が試合中、最も大きな歓声を浴びるのが「セントーン」を繰り出したときである。

・代名詞「セントーン」

セントーンとは、マット上で倒れている相手に対し、ジャンプしてから尻餅をつくように自らの背面で相手を押しつぶす技で、スペイン語でそのまま「尻餅」を指す。ノーマルのセントーンでフィニッシュになることは少ないが、セカンドロープやトップロープからの「ダイビング・セントーン」は一撃必殺の破壊力を持つ。

元々がそうだったのか、わざとそうしていったのかは不明であるが、ヒロ斉藤は「セントーンを繰り出すためだけにある」と言っても過言ではない程の “セントーン体型” である。「美しいフォーム・長い滞空時間・抜群の破壊力」のセントーンを追い求めれば、おそらく人類はヒロ斉藤の体型に行きつくハズだ。

黙々と仕事をこなし続けた職人が、いつしか「ある特定の技術」を身につけ達人と呼ばれるように、ヒロ斎藤のセントーンも紛れもなく達人レベルである。達人の妙技をとくとご覧いただきたい。

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎

▼「ヒロ斎藤セントーン47連発」だ!  47発目のセントーンは佐々木健介からフォールを奪った一撃!!

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