よく「癌(がん)は遺伝」や「ハゲも遺伝」という話を耳にする。私(筆者)に顔がソックリだった母方の祖父は、見事なまでにハゲていたし、最期は がん でこの世を去った。ということは……そろそろ私もハゲるのか? そして最期は がん なのか?

そんなことをモンモンと考えているからハゲるのではないかと思いつつも、つい先日、唾液を郵送するだけで280項目の遺伝子検査ができる『MYCODE』なるサービスに申し込んでみた。そして待つこと数週間……ついに衝撃の結果が出たのでお伝えしたい。

・容器に「つば」を入れて送るだけ

MYCODEのやり方は実にカンタン。MYCODEのページから申し込みをし、代金を支払うと……やがて郵送で「検査キット」が送られてくる。そこに唾液(つば)を入れ、同封されている信用封筒で送り返す。やるべきことは、これだけだ。tsuba

ちなみに、このキットの中には「唾液を出しやすくするために、ご覧ください」と書かれたカードが入っており、「……はて?」と思いながら裏返してみると、レモンの写真がプリントされていた。私としては、梅干しバージョンが欲しかった。LEMON

・最強コースの検索項目は280

それはさておき、気になる料金は3種類。検査項目が30の『カラダ30+』は9800円。100項目の『ヘルスケア100+』は1万9800円。こんな検査、一生に一度しかしないと思うので、私は最強の280項目、2万9800円の『オールインワン280+』をチョイスした。

ともあれ、唾液を送った数日後には「試料が弊社解析センターに到着しました」というメールが届き、その2日後には「検査を開始します」、さらにそこから4日後の昨日……ついに、ついに「検査が完了しました」のメールが届いたのである。mycode

今すぐ知りたい! 早く知りたい!! はやる気持ちをグッとおさえ、メールに書いてあるURLをポチっと押す。この時、私は「MYCODEのフリをした迷惑メールがあったら被害者続出で絶対にヤバイな」と思ったが、そんなことはどうでもいい。

IDとパスワードを入力し、震える手で真っ先にクリックしたのは『体質(見た目)』のタブである。そしてズラズラ〜〜っとスクロールし、まず私が確認したのが『男性型脱毛症のなりやすさ』で、つまりは「ハゲになりやすいかどうか」だ。結果は……hagenikui

──なりにくい! なりにくい、と! 「なりにくい」いただきました! ありがとうございます! Yes! Yes!! よ~ッシ!! エイッ!! トゥァー! タイッ! タイッ! Yeah!! もうこの時点で2万9800円の価値はあったといっても過言ではない。

遠い昔、「ハゲることを恐れて生きるよりも “さあ、どんどんハゲてくれ! むしろハゲたい!!” とハゲの神を挑発しながら生きるとハゲにくい説」と書いたが、遺伝子レベルの段階で「なりにくい」と言われたら、さすがのハゲ神も手が出まい。ウフフ……。

・ちょっと気になる項目も……

──と、実際に「YES!」と声に出しながら大喜びしたのもつかの間、ちょっと気になる項目もいくつかあった。たとえば『髪の形状』の結果は「ウェーブ」となっているが、私の髪の毛はパーマもかかりにくいほどの鬼ストレート。

さらに、『髪の太さ』も「太い」と認定されてしまったが、美容師さんから「羽鳥くんの髪の毛は猫っ毛中の猫っ毛だよ」と言われるほどの細毛である。『幼児期の頭囲の大きさ』も「普通」の認定だが、あまりにも頭がデカすぎて、小学校の入学時に支給される「黄色い帽子」は特大サイズだったほどのデカ頭だ。Screenshots  2015-01-22 16.02.48_500px

……でもまあ、唾液だけなんだから、多少のアレはあるだろう。ウン。人間だれしも間違いはある。ハゲを憎んでDNAを憎まず。そう思わないと、さっきの「なりにくい」が無意味になっちまうんだ。いいところだけを信じよう……と思っていたら、その後に表示したタブの結果がスゴかった。

・ビンビンくる検査結果

まずは『体質(食習慣)』タブにあった『飲酒傾向』。両親ともに酒を飲まない日は1日もないほどの飲兵衛(のんべえ)であり、酒を飲み過ぎて目を潰したご先祖様の遺伝子を引き継いだ私の結果は、もちろん「高い」だ。arukoru

その下にある『アルコールによる顔の赤くなりやすさ』の結果も、「なりにくい」で正しい。よく見ると、「論文評価レベル」も最高値。この値が大きいほど、“信頼できる結果” なのだとか。

てことは……ちょっとまてよ、さっきの「ハゲやすいかどうか」の評価レベルは……1datta

──「1」だった。つまり、そこまで断言できるレベルではないという結果である。なんだかハゲ神がウォーミングアップを始めたような気配も感じつつ、次にチェックしたのは『疾患発症リスク』のコーナーである。

検査項目は150で、56の主な疾患、がんの種類は38、ほか生活習慣病などがズラリと150並んでおり、それぞれ「日本人平均との比較」もあわせながらリスク度を示している。そして……そこで私が見てしまったのは、「え、まじで?」という病名だった。

はたして私の唾液が導き出した、遺伝子レベルの病名とは何なのか? そして、究極の項目『85歳以上まで長生きする可能性』の結果やいかに? すべての結果は、次ページ(その2)からドドーンと公開したい。

参照元:MYCODE(マイコード)
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.