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それこそIT業界並みのスピードで、目まぐるしく進化を続けるラーメン。家系・がんこ系・二郎系。魚介系・豚骨系・ポタージュ系など、今日も “進化系ラーメン” が日本のどこかで産声を上げているに違いない。

そんな進化系ラーメンももちろんウマいが、今回はあえて原点に立ち返った「普通のラーメン」をご紹介したい。ただし、普通といっても単なる普通ではない。「普通のラーメンも磨き上げたらここまでウマくなるのか!」と唸ってしまうような、「究極の普通のラーメン」である。

・シンプルなラーメン

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究極の普通のラーメンが食べられるのは、JR御茶ノ水駅と地下鉄銀座線末広町駅の中間に位置する、『ラーメン大至』である。末広町からだと妻恋坂の交差点を蔵前通り沿いに上っていくと右手に見えるはずだ。到着すると店の看板にはこうある。

「流行を追わず 奇をてらわず 至って素朴なラーメンを 至極真摯(しんし)に手間掛け作る」

まさにこの看板通り、基本メニューである醤油ベースのラーメンにこだわり抜いているお店である。もちろん注文はラーメンをオススメするが、チャーシューやワンタンなどのトッピングもめちゃめちゃウマい。ラーメンだけじゃ足りない人は、ねぎチャーシュー丼もオススメだ。

・磨きぬかれた一杯

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純度の高いクリアなスープは、ハンパないコクがあるのにスッキリとした口当たり。どこにでもあるような味なのに、「……ウマいッ!」と震えが来るほどの完成度。普通を磨きに磨いて辿りついた、究極の普通の醤油スープなのだ。

具もチャーシュー・メンマ・ナルト・ゆでたまご・海苔とあくまで普通……だがウマいッ!! 特に低温調理され、ほのかに赤身がかったチャーシューのウマさは絶句レベル! 奇をてらわずに至極真摯に手間暇かけた結晶が、この一杯に込められている……!!

・普通なのに洗練されまくり

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麺も定番中の定番である中細麺。よくスープが絡む麺で、バランスももちろん最高。ごく普通のシンプルな醤油ラーメンではあるが、ここまで洗練されたラーメンはなかなかお目にかかれないだろう。

どちらかといえば、筆者はいわゆる「進化系ラーメン」に興味を引かれることが多いのだが、『大至』のラーメンだけは別格である。磨き抜かれたラーメンは1人前670円。気になる人はぜひご賞味いただきたい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名:ラーメン大至
住所:東京都文京区湯島2-1-2 佐藤ビル 1F
時間:月~土 11:00~15:00 / 月~金 17:00~21:00
休日:日曜・祝日

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼この看板通りの素朴なラーメンが名物の大至。
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▼醤油ラーメン。670円という価格も嬉しい。
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▼低温調理されたチャーシューに絶句! ウマすぎ!!
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▼シンプルな醤油ラーメンなのにウマすぎる!
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▼ラーメンだけじゃ足りない人はネギチャーシュー丼もオススメだ。
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▼御茶ノ水と末広町の中間にある「ラーメン 大至」だ!
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