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携帯電話やスマートフォンの普及で、誰もがカメラ機能を手軽に持ち運べる時代になった。おいしそうな料理、美しい景色、もちろん友人たちとの記念撮影など、日本はもはや「全国民カメラマン時代」に突入したといっても過言ではないだろう。

私(筆者)も人並みにカメラは使うのだが、どうしても……どうしても出来ないことがある。それが自分で自分を素敵に撮影する、いわゆる「自分撮り」というやつだ。ふざけた顔ならともかく、真面目な顔は絶対に出来ない。

・どんな顔をしていいかわからない

最初に断わっておくと、私は写真が好きでも嫌いでもない。むしろ旧友と再会したら、記念に写真は撮っておきたいし、撮影した写真を見返すのも嫌ではない。かといって、誰かに撮影される場合でも、1人でフレームに収まるのは抵抗がある。

明らかにネタの場合は別だが、1人だと一体どんな顔をしていいかわからないのだ。普通の顔は恥ずかしい、かといってキメ顔はもっと恥ずかしい、というかそもそもキメ顔がわからない……。結局ここ20年ほど、写真に収まる場合は9割以上「アントニオ猪木の顔」になってしまう。

・自分撮り出来る人はハートが強い

誰かに撮られる場合でも恥ずかしいのに……! 私に言わせれば、自分撮りはその10倍以上ハードルが高い。自分で自分を撮影するとき、その人はどんな感情なのか? その状況自体に笑えて来ないのか? 決してバカにしているわけではなく、そのハートの強さを尊敬するのだ。

例えばSNSを覗くと、アイコンなどで自分撮りしたらしき画像を多く見かける。そのどれもが自信あるイイ顔をしている。「上手く撮るもんだなぁ」「だいぶ盛ってるなぁ」と感心しつつ、やはりこう思ってしまうのだ。「俺には出来ない」と……。

・心底うらやましい

これは私が中年のおっさんであることが理由なのだろうか? いや、同じ年頃の人でも堂々と自分撮りしたらしき画像をTOP画像にしてる人は案外いる。年齢や性別が原因ではない。ではシャイなのだろうか? これも違う。友人の前などで全裸になることに微塵の恥ずかしさも感じない。いつ何時でも脱ぐ準備はある。

「自分を自分で素敵に撮影する」なんて、本当に素晴らしいことだと思う。だがその一方で「スカしてんじゃねーよ」「コイツやってやがる!」と知人から思われるかと思うと、顔からファイヤーするほど恥ずかしいのだ……人はそこまで私を見ていないのだが

ともあれ、真面目な顔して自分撮り出来る人が心底うらやましい。まずは人様が見苦しくないような角度でも研究してみることにしよう……。それすらも恥ずかしいけれど。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.