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突然だが、筆者は東京生まれヒップホップ育ち……ではなく千葉県育ちなので、これといった方言もなければ訛りもない。昔は何とも思わなかったが、最近では方言がとてもうらやまC! 同じ訛りで話し始めた人同士のグルーヴ感が、まぶしくてたまらないのだ。

方言だけでなく、ご当地ソングもそう。その地方でしか放送されていなかったCMソングを何人かで歌い始めた日には……! 仲間外れみたいでくやPッ!! 先日、北海道でまさにそんな経験をした。それが北海道民なら誰でも歌えるという『山親爺の歌』である!

・山親爺とは

まず山親爺(やまおやじ)の説明をしよう。山親爺は北海道の千秋庵(せんしゅうあん)が製造・販売する焼き菓子のこと。千秋庵は北海道有数のお菓子メーカーで、道民であればまず知らない人はいないというほどの知名度を誇っている。

・みんなが歌えるCMソング

そんな千秋庵の定番商品が「山親爺」で、商品自体もさることながらCMソングの知名度が異常に高い……! 北海道民に「山親爺の歌って歌える?」と聞いたところ、筆者の場合、百発百中で『山親爺の歌』を歌ってくれた……。ちょっと怖いんですけど!! ちなみに歌詞はこんな感じである。

「出てきた 出てきた 山親爺 笹の葉かついで シャケしょって スキーにのった山親爺 (札幌)千秋庵の山親爺 今日のおやつは山親爺 (札幌)千秋庵の山親爺」

・難解な歌詞だが

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字にすると全く意味不明、むしろ「笹の葉かついでシャケしょってスキーに乗った山親爺」なんて恐怖でしかない。シャケしょってスキーに乗るなんて……まさに恐るべし北海道である。

ただCMを動画で見てみると、熊のキャラクターがモチーフで可愛い仕上がり。当然、恐怖も感じない。ちなみに千秋庵によると「山親爺」とは、「昔から北海道の山野を我が物顔で歩いていた熊の愛称」ということであった。

・お菓子も美味しい

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関東近郊で育った人にとっては、「お線香の青雲」や「ヨドバシカメラ」、「不二家ミルキー」と同じ位置づけのCMソングだと思われる。気になって買ってみたお菓子も、バターと牛乳の風味が万人受けするであろう、優しい味わいであった。

おそらく、探せば日本中に「ご当地ソング」が存在するに違いない……! 今回ご紹介した『山親爺の歌』も紛れもない「ご当地ソング」だから、もし北海道出身の知り合いがいたら「歌ってみて!」とリクエストしてみよう。きっと躊躇(ちゅうちょ)なく「出てきた 出てきた~♪」と歌ってくれるはずだ。

参照元:千秋庵YouTube
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼これが千秋庵の山親爺。
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▼黒い缶が特徴で、丸いタイプもあるらしい。
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▼お菓子は万人受けする味であった。
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▼お待ちかね、これが「山親爺の歌」だ!