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「髪は女の命」という言葉があるが、これはちょっと乱暴な言い様な気がする……。確かに、キレイな髪は素晴らしいことだが、髪が無くても素敵な女性はたくさんいるからだ。

その証拠に、今回紹介する髪の毛のない2人のプリンセスは、神々しいまでの美しさである。白血病で髪の毛が抜けてしまった少女を励まそうと、“丸刈りのシンデレラ” が登場したのだ!

・白血病のイザベラちゃん

5歳のイザベラ・ハーヴェイちゃんは、白血病だ。過去3年間、様々な苦しいことを乗り越えながら、白血病と共に生きてきた。そんな過程で向き合わなければならないのは、治療の影響で髪の毛が抜けてしまうことだ。

・髪の毛が抜けてしまい、イザベラちゃんは帽子を手放さなくなった……

一番初めに、彼女の髪の毛が抜けたのは3才のとき。当時はまだ幼かったため、彼女はそのことを気にしなかったという。しかし5才となった今、再び彼女の髪の毛が抜け始めた。すると前回とは違って、イザベラちゃんは帽子無しではお外に出なくなってしまったのだ。

髪の毛が抜けてしまったことが恥ずかしいという彼女。うん、その気持ちはとても分かる……。しかし、そんな彼女の気持ちを救ってくれる出会いが訪れた!

・“丸刈りのシンデレラ” との出会い

それがシンデレラとの出会いである! しかも、ただのシンデレラではない……“丸刈りのシンデレラ” だ!! 「髪の毛が無くったって十分素敵だよ」ということを、少女たちの憧れのプリンセスが体現すれば、イザベラちゃんだって勇気づけられるはず。

・「髪の毛の無いお姫様もいるんだ!」と帽子をとったイザベラちゃん

当初、撮影所にやって来たとき、帽子を脱ごうとしなかったイザベラちゃん。しかし、髪の毛の無いシンデレラを見たとたん、太陽のような満面の笑みが彼女の顔に広がった! そして、「私みたいに、髪の毛の無いお姫様もいるんだ!」と言って、帽子を脱いだのである!! その場にいた人々を思わず涙ぐませてしまうほど、彼女は全身で喜びを表していたという。

写真スタジオ『マザー・ハッバード・フォトグラフィー』と、ガンと闘う少女たちを支援する非営利団体『ジアンナ・ニコールズ・ハート・オブ・ホープ・ファンデーション』の協力のおかげで実現したこの “出会い” を、世界中のメディアが報道している。

「髪は女の命」という言葉が全てではないと分かりつつも、自分が丸刈りにしろと言われれば二の足を踏むだろうし、髪の毛が大量に抜けるときは相当ショックだろう……。けれども髪の毛の有無では、決してその人の価値が変わることはないというのもまた事実だ。

参照元:Medical DailyFacebook(英語)
執筆:小千谷サチ