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うっかりミスをすることもなく、淡々と仕事をこなしていく人のことを「マシンのようだ」と例えたりもするが、あまり機械(マシン)を信用しすぎない方がいい。いくら機械といえど、たまーにビックリするほどの大ボケをカマしてくれたりするからだ。

たとえば、今この記事をスマホで読みつつ、しかも耳にイヤホンを挿して音楽なんかを聞いている人がいたら……今すぐイヤホンを外し、スマホのスピーカーに耳を近づけてみてほしい。なぜならば、「どういうわけだか音が出ている」こともあるからだ!!

きっと誰もが「そんなバカな!?」と思ったことだろう。かつてまでは、当の私(筆者)も、機械ならば何でも信じ切っていた。過去に使っていた『iPod touch』が、私との信頼関係をフルパワーで裏切ってくれるまでは。とんだ大恥をかくまでは。

・エレクトロ・ワールド野郎

今から5〜6年ほど前。当時としては最先端の「iPod touch」を入手した私は、嬉しくて楽しくて物珍しくて、片時もiPod touchを手放さず、常に音楽を聞いていた。寝る時だって一緒だ。仕事帰りの電車の中でも、必ず耳にイヤホンをブッ挿して音楽鑑賞。

当時の私は『Perfume(パフューム)』にハマっており、その日は『エレクトロ・ワールド』を「1曲ループ」で聞きながら電車に乗って、自宅の最寄り駅前にあるツタヤに直行。パフュームの新作CDはないかなァ〜と、パフュームコーナーを物色していた。

・パフュームの新作を1泊2日で借りることに成功

なぜかその時、お客さんや店員さんの冷たい視線を感じていたが、「みんなもパフュームの新作CDをレンタルしたいのだな。悪いけど、これは俺が借りちゃうよ〜」と優越感にひたっていた。新作なので1泊2日だけど、無事にレンタルできてホッと一安心。

そして家に帰って、玄関先で靴を脱ぎ、耳からイヤホンを外した……その瞬間!

私のケツから、パフュームの『エレクトロ・ワールド』が流れている。そう、尻ポッケに入れていたiPod touchのスピーカーから、大音量でパフュームを垂れ流し続けていたのだ。きちんとイヤホンを挿していたのに、スピーカーからも音が出ていたのだ!!
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・誰かが注意してくれない限り、自分では気づかない!

そもそもイヤホンでガンガンにパフュームを聞いているのだから、尻のスピーカーからまったく同じ音が大音量で出ていたとしても、誰かに注意されない限り、自分では絶対に気がつかない。そして、結果として誰も注意してくれなかったということは……

私は電車の中でも、ケツからパフュームを流していたのだ。しかも大音量の『エレクトロ・ワールド』を、1曲ループで延々と。その状態で駅の改札を抜け、音楽と共に行進するエレクトリカル・パレードのごとく、エレクトロ・ワールドと共にツタヤへin

迷うことなくパフュームコーナーに突入し、まるでケツのスピーカーを主張するかのごとく、 “中腰の体勢” で新作のCDを手にとった。そして尻からエレクトロ・ワールドを鳴り響かせつつ、ニコニコしながらズンズンとレジに向かい、キリッと「1泊2日でお願いします」と言い残し、エレクトロ・ワールドと共に店を出た……ということになる。
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・悲劇のパフューム現象は、iPhoneでも起こりうるらしい

もしかしたら、こんな私のことを「自社のアーティストを全身全霊で推しまくる、パフュームの所属事務所 “アミューズ” の熱心な営業マン」と思ってくれた人もいるかもしれないが、ほとんどの目撃者は「ヤバすぎるパフュームファン」と思ったに違いない。

なお、このパフューム事件のような「イヤホン挿しているのにスピーカーから音が出た」といった症状は、iPod touchだけではなく、ごくまれに iPhone でも発生しているらしい。原因は不明ながら、「アップデートをしたら治った」といった報告もある。

ちなみに事件以降は、そのツタヤに行っていない。もしもツタヤの店員さんたちの間で、私のアダ名が「エレクトロ・ワールド野郎」や「人間パフューム」などになっていたとしたら、iPod touchに責任を取ってもらいたいと思っている。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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▼尻からエレクトロ・ワールドが流れていた
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▼これをループで垂れ流し続けていた