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『漫湖』といえば、沖縄県那覇市と豊見城市にまたがる干潟だ。横にはサッカーなどのスポーツもできる「漫湖公園」もあり、沖縄県民たちの憩いの場になっている。

漫湖ほど地元民に愛されている湖はなかなか無いが、漫湖を必要としているのは沖縄県民だけではない。その地に生息する魚や水生生物はもちろん、世界中を旅する渡り鳥や水鳥の休憩所にもなっているのである。

・多くの生き物たちが住む漫湖

漫湖に生息する魚やカニなどは100種以上ともいわれ、漫湖で確認できた鳥類は170種類以上にもなる。たとえば沖縄県にいるトビハゼの一種『トントンミー』は、絶滅を危惧されている珍しい生き物。

漫湖はそんな生き物たちの安息の地だが、残念なことに大きな問題を抱えている。それは1977年に鳥獣保護区に指定されたころと比べ、水鳥の飛来数が減少しているのだ。

・漫湖の現実

それは漫湖の埋め立てによる水域の減少、水質汚染やゴミの投棄などによる環境の悪化や、マングローブの植林による陸地の増加が原因。漫湖に住む生き物たちが住みづらくなっているのである。

だが、現在は漫湖水鳥・湿地センターの方々やボランティアによりマングローブの伐採やゴミ拾いなどの活動が実施され、じょじょに美しい漫湖を取り戻すことに成功しているようだ。しかしまだゴミがちらほら残っているのも現実。

・漫湖水鳥・湿地センター

また、漫湖水鳥・湿地センターでは生息する生き物の写真やレプリカが飾られており、漫湖の歴史についても深く知ることができる。さらに営業時間であれば奥から繋がっている木道を歩き、漫湖を見学することが可能。

記者(私)が訪れたときも数種類の水鳥やトントンミー、カニなどといった漫湖の生き物を間近で見ることができた。地元の人と思われる小学生や家族連れも多く来ており、漫湖に対する沖縄県民の愛情を強く感じた。

さらに撮影した写真を漫湖水鳥・湿地センターの職員の方に見てもらったところ、なんと南米から訪れたアヒルの一種ということもわかり、非常に勉強になった。しかも無料で見学ができるというのだから、子供の教育にもピッタリだろう。

・漫湖に興味を持ってほしい

最後に、記者が漫湖で撮影した“ありのままの漫湖” が見られる無修正の写真をいくつか掲載しておきたいと思う。沖縄県に行かないとなかなか動画や画像でしか漫湖を見る機会は無いが、肉眼で見た内容に近い写真を見てぜひ漫湖について興味を持ってほしい。

もし写真を見て漫湖に興味を持ってもらえたら、ぜひ沖縄旅行をする際には漫湖にも寄り、漫湖の現状について深く知ってもらいたい。那覇市街からタクシーですぐ行けるので、そんなに時間もかからないはずだ。

参考リンク:漫湖水鳥・湿地センター
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.

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