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サッカーの試合で観客が固唾(かたず)をのんで見守るシーンのひとつにフリーキックがある。それが直接狙える距離であれば、誰が蹴るのか、どのコースを狙うのかと考えると、蹴る瞬間まで見ている方はドキドキだ。

そんな見どころを演出する選手たちだが、この度英国メディアが「フリーキックの名手ベストイレブン」を発表したので、動画と共にご紹介したい。日本の中村俊輔選手も選出されており、フォーメーションは「4−5−1」となっているぞ。

【英国メディアが選ぶフリーキックの名手ベストイレブン】

GK:ロジェリオ・セニ

ブラジルのサンパウロFC一筋でGKの世界最多ゴール数記録を持つのが、ロジェリオ・セニ選手。ギネスにも認定されている同選手は現在41歳で、2014年末で現役引退することを表明している。

RSB:ダリオ・スルナ

右サイドバックで選出されたのは、ウクライナのシャフタール・ドネツク所属のダリヨ・スルナ選手だ。2006年のW杯では日本代表と同グループになったクロアチア代表として出場し、オーストラリア戦で目の覚めるようなゴールをフリーキックから決めているぞ。

CB:ロナルド・クーマン

そしてセンターバックには、現在吉田麻也選手が所属するサウサンプトンFCで指揮を執るロナルド・クーマンが選出。現役時は強烈なフリーキックが持ち味で「牛をも殺す」と言われたほどだ。

CB:シニシャ・ミハイロビッチ

もうひとりのセンターバックは、フリーキックの名手として有名なミハイロビッチが選出。フリーキックだけでハットトリックを達成したほどのキック精度を持っていた。現在はイタリアのサンプドリアの監督を務めている。

LSB:イアン・ハート

左サイドバックには元アイルランド代表のイアン・ハートが選出された。ディフェンダーでありながら、その左足から放たれる正確無比なキックは「左利きのベッカム」と称されたほどだ。

RMF:デビッド・ベッカム

サッカー選手の中でも抜群の知名度を誇り、フリーキックといえば必ず名前が挙がるベッカムは右サイドハーフでの選出。ちなみに動画は2002年のW杯出場を決定づけるギリシャ戦でのもので、勝負強さも彼の魅力である。

CMF:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ

史上最高のフリーキックを蹴る選手といっても過言ではないのが元ブラジル代表のジュニーニョ。近年は無回転ボールを蹴る選手が増えているが、先駆者として世界に名を轟かせたのは彼だ。

CMF:アンドレア・ピルロ

現役選手の中で最高のフリーキックを蹴るのは、セントラルミッドフィルダーで選出されたイタリア代表のピルロだろう。現在35歳とベテランの域だが、フリーキックの技術は年々凄みを増すばかりだ。ちなみに無回転キックはジュニーニョを研究して取得したとのこと。

LMF:中村俊輔

そして左サイドハーフで選出されたのは、日本が世界に誇るファンタジスタ・中村俊輔選手。これまで数々のフリーキックを決めてきた彼だが、海外メディアにも深く印象が残っているようだ。

OMF:ロナウジーニョ

攻撃的なポジションであるトップ下で選出されたのは元ブラジル代表のロナウジーニョ選手。稀代のテクニシャンが蹴るフリーキックはまるで魔法のようで、今夏移籍したメキシコ1部リーグの試合でもゴールを決めている。

FW:デル・ピエロ

最後は元イタリア代表のファンタジスタであるデル・ピエロ選手の登場だ。美しい弧を描いてゴールに吸い込まれるフリーキックを蹴る彼の選出は誰が見ても納得。ちなみに彼は今、インド・スーパーリーグでプレーしているぞ。

……以上が「英国メディアが選ぶフリーキックの名手ベストイレブン」だ。ご覧の通り、そうそうたるメンバーが集結。もしも自分自身が監督であれば、誰に蹴らせるか迷ってしまうほどである。

参照元:YouTubeSquawka(英語)
執筆:原田たかし

▼ゴールキーパー:ロジェリオ・セニ

▼右サイドバック:ダリオ・スルナ

▼こちらは2006年W杯で見せたフリーキック(〜0:59)

▼センターバック:ロナルド・クーマン

▼センターバック:シニシャ・ミハイロビッチ

▼左サイドバック:イアン・ハート

▼右サイドハーフ:デビッド・ベッカム

▼センターミッドフィルダー:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ

▼センターミッドフィルダー:アンドレア・ピルロ

▼左サイドハーフ:中村俊輔

▼セルティックファンにとっても特別な存在だ

▼オフェンシブミッドフィルダー:ロナウジーニョ

▼メキシコのケレタロに移籍したロナウジーニョ

▼フォワード:デル・ピエロ