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「大きいのと小さいのどっちがいい!?」と聞かれると、何のことか分からなくてもとりあえず “大きい方” を選ぶ人がほとんどではないだろうか。特に住居となると、小さいよりは大きい方が快適に過ごせると思ってしまうだろう。

だが、今回紹介するフランスの小規模な多機能アパートを見れば、少し考え方を改めたくなるかもしれない。ベッドやお風呂にキッチン、全てがコンパクトに収まったアパートは、“スイス・アーミーナイフ” をイメージして作られたというのだが、ナカナカ住みやすそうなのである。

・メイドのために倉庫を住居に改築

話題となっているパリのオスマン地区に所在する多機能アパートは、約5畳というかなりの狭さ。かつてオスマンはメイドが多く住む地区だったが、現在は倉庫として使われている建物が多いとのこと。

そんななか、メイドを住まわせる余分な部屋が自宅になかったため、ある一家が倉庫として使用していたスペースを住居に改築したのである。

・扉の奥には階段やベッドが収納されている!

改築にあたったのは、建築設計事務所「Kitoko Studio」のデザインチーム。アパートを紹介した動画を見ると、部屋に入ってすぐ目に付くのは壁一面にあるたくさんの扉や引き出しだ。

まず、メイドが扉を開いて引っ張り出したのは階段で、階段は収納にも使えるようになっている。そして、上側の扉を開けると奥にはなんとベッドがあり、二段ベッドのように階段を上がって床に就く仕組みになっているのだ。

・机や椅子にクローゼットと全てが揃っている

次に真ん中辺りにある取っ手を引っ張ると、出てきたのはテーブルと椅子。余裕で二人が食事を取れるスペースとなっていて、他の扉を引き出すとクローゼットや収納スペースが続々と出てくる。

・5畳のスペースに全ての設備が収まった設計マジック!

さらに驚きなのは、シャワーとトイレ、シンクも扉の向こうに設置されている点だ。ユニット式だが壁はオシャレなタイルで装飾され、コンパクトながらも使い勝手はナカナカ良さそうである。もちろんキッチンも装備されていて、これだけの設備が5畳ほどのスペースに収まってしまうとは、設計によるマジックとしか言いようがない。

・アイディアの元はスイス・アーミーナイフ

「小さなスペースを最大限に使って、料理や睡眠、収納が快適にできるよう設計しました」とデザイナーが語る空間は、スイス・アーミーナイフをイメージして作られたそうだ。閉じた状態ではコンパクトだが、開くと多目的に使えるツールが出てくるスイス・アーミーナイフと、まさに同じコンセプトである。

これだけ多機能で不便なく生活できれば、狭くてもあまり気にならないかもしれない。スペースが限られて家賃が高い東京やニューヨークでも、こういったアパートが安く提供されれば住民は助かるのではないだろうか。

参照元:VimeoYouTubeMail OnlineREFINER29(英語)
執筆:Nekolas

▼スイス・アーミーナイフをイメージした多機能アパートの動画はこちら

▼こちらの動画でさらに詳しくチェックできるぞ!

▼キッチン以外は壁に備え付けられた扉に全てが収まっている
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▼階段を引っ張り出してベッドに行く仕組み
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▼扉を引き出すとクローゼットが!
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▼上から見た図。シャワーとトイレも扉の向こうに設置されている
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