bangongshi

日本でも「きつい、汚い、危険」を意味する “3K” と呼ばれる仕事がある。だが3Kの仕事でも、給料が良ければ気にしないという人もいるので、仕事に望む条件は人それぞれである。

そんな仕事に関して、「どの職業が最も怖いか?」と約3000人の社会人にアンケート調査を行ったところ、意外な結果が出て話題を呼んでいるので紹介したと思う。

・どの職業が一番怖い!?

アメリカの求人広告サイト CareerBuilder が、2014年8月から9月にかけて、様々な職業に就く社会人約3000人に「どの職業が一番怖いか?」とのアンケート調査を実施した。それでは、興味深い結果となった “最も怖い職業トップ5” を、5位から順番に見ていこう。

5位:科学捜査班の調査員

【人数】犯罪現場を担当する刑事と捜査官、法科学者は全米で12万8432人。
【平均時給】35ドル75セント(約4000円)
【理由】血。「テレビドラマのようにエキサイティングな仕事ではない」と、人に言ったらガッカリされること。

そもそも血や傷口を見るのが苦手な人は、犯罪現場の調査員にはならないだろう。海外ドラマ『CSI: 科学捜査班』といった作品のように、事件とドラマでテンコ盛りの仕事でないことは確かのようだ。

4位:幼稚園の先生

【人数】15万8084人
【平均時給】24ドル12セント(約2600円)
【理由】子供から風邪や菌を移されやすい。子供の癇癪(かんしゃく)。幼児の性格形成への責任。

やんちゃ盛りの大勢の子供達をひとつにまとめるには、相当の忍耐力が必要である。しかも、ちょっと目を離した隙に怪我をする可能性もあるので、少しも息を抜けない仕事だ。先生の一言で子供にトラウマが出来てしまうこともあり得るので、責任重大な職業と言えるだろう。

3位:アイドルのコンサート会場の警備員

【人数】アイドルのコンサートだけに限らず、全米警備員の人数は116万3023人。
【平均時給】11ドル62セント(約1300円)
【理由】キャーキャー騒ぐ女の子達に踏み付けにされるから。

かなり意外な仕事がランクンした。アメリカのコンサート会場で女性警備員を見かけたことがないのだが、特にアイドルのコンサートは男性警備員にはキツイかもしれない。アイドルの歌とキャーキャー騒ぐ女の子の叫び声に、2時間近く耐えなければいけないのは結構ツライだろう。

2位:伝染病の微生物学者

【人数】2万8000人
【平均時給】32ドル61セント(約3500円)
【理由】菌が感染すること

最近の例では、やはりエボラ出血熱が挙げられる。空気感染しないエボラ出血熱は、感染者の血液や傷口に触れることで感染するので、医療従事者や微生物学者が感染する確率がどうしても高くなってしまう。

1位:政治家

【人数】5万6857人
【平均年収】上院議員と衆議院議員の平均年収は、17万4000ドル(約1900万円)。
【理由】国民への責任感や人々からの批判。

国をしょって立つ身の政治家の責任は重大だ。政策によっては、国民を失望させたり多大な批判を受けることも多く、政治家は強い精神力を持っていないと務まらないだろう。ちなみに最近行われた市場調査では、アメリカ国民の政府への信頼度は史上最低の13パーセントまで落ち込んでいるそうだ。

「最も怖い職業」で政治家が1位に輝くとは少し意外だった。だが肉体的にも精神的にもキツイ仕事だからこそ、やりがいを感じる人もいるだろう。仕事において大切なのは、“自分が誇りを持って楽しめる” ことではないだろうか。

参照元:CareerBuilderCNN(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.