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10月30日は『初恋の日』とされている。1896年の10月30日、島崎藤村(しまざき とうそん)が「文学界」46号に「こひぐさ」の一編として初恋の詩を発表したことから、藤村ゆかりの長野県小諸市の老舗旅館「中棚荘」が制定した。

あなたの初恋はいつだろうか? 打算など一切なく、ただ心が純粋に惹かれた淡く切ない初めての恋は……。私(筆者)は小学1年生の頃、同じクラスだった “ナナちゃん” が初恋のコだった。

・9年間好きだった初恋の「ナナちゃん」

私事で恐縮だが、私の初恋のあらましについてざっくりと説明したい。私とナナちゃんは小学校の6年間同じクラスで、中学校も同じ。中学1年の時も同じクラスだったから、7年間同じ教室で過ごしたことになる。結局、中学を卒業するまでナナちゃんのことが好きだったから、合計9年間私の初恋は続いたのだ。

卒業後、会うことは全くなかったが3年ほど前、同窓会で約20年ぶりに奇跡の再会! 私がナナちゃんのことを好きだったのは周知の事実だったので、そのときも「俺の初恋のナナちゃん!」と連呼しまくった……100回ほど。その後連絡先を交換したが、特に連絡はしていない。

・ナナちゃんにLINEしてみた

そんなナナちゃんに久しぶりにLINEして「あの頃の俺はどうだったのか?」「どうすれば初恋は実っていたのか?」を聞いてみよう! というのが今回の趣旨である。基本的にはイケイケの私だが、これはさすがに緊張するぜ……! とはいえ、俺の初恋の話が聞けるのはナナちゃんしかいない!! 以下がLINEのやり取りである!

「ナナちゃん! ナナちゃん! ナナちゃん! ちょっと聞かせて! 10月30日は初恋の日らしいんだけど、あの頃の俺どうだった? 小学1年からの俺!!」

ざっくりしすぎている感じもするが、7時間後くらいにナナちゃんから返信キターーーー!!

「久しぶりだね。返事に困ってるんだけどどうしたら……」

ですよね! まず返信があっただけでありがたい! 正直、スルーもあると思ってた!! だって気持ち悪いものッ!! 返信してくれるなんて、さすが俺が恋したナナちゃんや!

「だよねだよね。じゃあこんなのはどうだろう? 俺はどんなコだったか? どうしたら俺の恋は実っていたのか? 変な意味はないんだ! 教えてくれたら助かる!!」

・返信してくれた

これでも十分に気持ち悪いが、卒業後は保母さんにもなったというナナちゃん。きっと優しいから答えてくれるはず……! しばらくして返信キタキターーーー!!

「さんちゃんは誰とでも仲良くできる人。ポジティブな人。たくさん人がいる中で探さなくても見つかる人。明るい素直な人。私が暗かったからいつも友達に囲まれているさんちゃんの姿をうらやましく思ってました。小学低学年の頃、給食が食べ終わらず掃除の時間も食べていたね。負けず嫌いで悔しくて泣いてたこともあったね。

中学になってさんちゃんが私を思ってくれていると知り、恥ずかしくて話せなくなったような……。中学2年でクラスが離れ、しばらく見ないうちに背が高くなり声変わりした姿を見て私が知ってるさんちゃんじゃなくなってて驚いたかな。付き合うとかはタイミングなんじゃないかな?」

・泣いた……というより泣いてた

生きていける……。ナナちゃんからの返信を見て、まずそう思った。ナナちゃんの後に、何人もの女性に恋をし、今はもちろん妻を愛しているが、初恋のコからこう言ってもらえるとは……。不覚にも泣きそうになった。いや、涙は勝手に頬を伝っていた。この先、何かとんでもなく辛いことがあっても、俺はこの言葉を胸に生きていける……!

ナナちゃんは決して暗くなく、サンシャインそのものだった。背が低く、運動神経も悪く、小学2年までオール1だった俺……。しかもオール1がどういう意味なのかすらよくわかっていなかったのに……! 給食が食べられず、嫌いな食べ物は机に隠し、カピカピになってから発見されていた俺が……! 

ナナちゃんに感謝するのはもちろん、約30年前ナナちゃんを好きになった小学1年の自分を褒めてやりたい! よくやったサンジュン!! お前、見る目あるよッ!! というわけで、私としては本当にありがたい結果となった。「初恋の日」の今日、どんな形にせよ初恋のあのコを思い返してみてはいかがだろうか。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ナナちゃんに勇気を出してLINEしてみた
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▼困っているようなので頼み込んだ
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▼うれしい返信が……!
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▼泣きそうや! というか泣いてるわ!! ナナちゃん、本当にありがとーーーッ!!
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