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自動車が障害物を感知し、うっかりミスや突然の衝突を自動で防止してくれたり、被害を軽減してくれるシステムといえば「衝突被害軽減ブレーキ」である。日本国内の自動車メーカーはそれぞれ衝突被害軽減ブレーキを搭載した車を販売しているが、どうやらその性能は各社によりかなり差があるようだ。

国土交通省が2014年10月23日に発表した自動ブレーキなど自動車事故を防ぐ装置のテスト結果によると、普通車で最高点である40点を獲得したのはトヨタの高級セダン「レクサスLS」、日産自動車の高級セダン「スカイライン」スバルのスポーツワゴン「レヴォーグ」の3車種。

・スバルが大健闘

トヨタのレクサスLSは1000万円程度、日産のスカイラインは400万円からの高級車なので安全性能は最高であるのは当然かもしれないが、そんななか大健闘したのがスバル車たち。満点のレヴォーグからSUVで最高得点を獲得した「フォレスター」、100万円台の「インプレッサ」などは、どれも素晴らしい自動ブレーキの性能を見せたのである。

特にフォレスターはかなりの重さがあるにもかかわらず、時速50kmで障害物めがけ減速せず走っても、自動ブレーキでピタっと止まる。インプレッサは50kmだと衝突してしまうものの40kmでは停止できるため、事故が起きやすい制限速度30~40kmの道では問題無く停止することができるだろう。ちなみに走行している車両への衝突であれば、フォレスター、インプレッサともに60kmでも停止することができる。

・ホンダは残念な結果に

だが、そんなスバル車に比べ残念な結果となったのが、ホンダ車である。SUV『ヴェゼル』は普通車で最低の6.7点。フィットは8点と満点にはほど遠く、ヴェゼルは軽自動車よりも低い数値で、テストの結果についてもあまり良くないものになっていた。

ヴェゼルのテスト動画を見てみると、なんと時速20kmという低速であるにもかかわらず、停止している障害物にダイナミック衝突をしてしまった! 見る限り直前になるまでほぼ自動ブレーキは効いておらず、ギリギリのところでやっと効いてやや減速した程度である。ヴェゼルよりも安いインプレッサが40kmで停止できるのに……。

また、少し値段の高い同じSUVであるフォレスターは50kmで停止できるという点を見ても、ホンダとスバルの衝突被害軽減ブレーキ性能の差がはっきりしてしまった実験結果だといえるだろう。自動ブレーキはカッコよさや走りの性能のように乗ればすぐ分かる部分ではないため、これから自動車を選ぶ人にとっては非常に興味深い内容だった。

参照元:Youtube毎日新聞
執筆:なかの

▼スバル「レヴォーグ」の実験動画。時速50kmの走行でも余裕を持って止まる

▼スバル「フォレスター」の実験動画。時速50kmからでも停止可能

▼スバル「インプレッサ」の実験動画。時速50kmでは衝突してしまうが、40kmでは停止可能


▼ホンダ「ヴェゼル」の実験動画。時速20kmでもぶつかってしまう

▼ホンダ「オデッセイ」の実験動画。50kmでは衝突してしまうが、30kmでは停止可能