DDT

通称ファイプロこと『ファイヤープロレスリング』といえば、ゲームで表現する「プロレス」に、こだわりまくった名作中の名作シリーズだ。そんなファイプロ好きによるファイプロ好きのためのイベントファイプロT ~ファイヤープロレスリングトークバウト~』が、2014年10月27日、高円寺にて開催される。時は来た……それだけだ!

そこで10.27(ジュッテンニーナナ)のイベントに向けて、短期集中コラム『俺とファイプロ』を連載中! 2番手はイベントにも参加する私、P.K.サンジュンがファイプロへの思いを熱く語るぞーーーッ!!

・ハンパない「技の再現度・書き分け」

様々な魅力があるファイプロだが、今日は『技の再現度・書き分け』について語りたい。特に熱中した、スーパーファミコン版「ファイプロX」は、技の再現度がハンパではなかった。私が中学生から高校生にかけての頃である。

一体、ファイプロにはいくつの技が収録されていたのだろう? バックドロップだけでも思いつくだけで、ノーマル・ジャンピング・高速・捻り式・抱え込み式・元祖・地獄・殺人・垂直落下……があった。どれも基本的には同じ技であるにもかかわらずだ。

相手のサイドから投げる、捻り式バックドロップと地獄バックドロップは似ているが微妙に違う。元祖はきっちりヘソで投げているし、ジャンピングの足のバタつかせ具合は完全に武藤仕様。とにかく制作サイドのこだわりが、技にも詰め込まれまくっていた。

・情報を得にくい時代だったにもかかわらず

中でも私が「これは……ッ!!」と震えたのが、『元祖DDT』である。DDTもかなりの種類が収録されていたが、元祖DDTの再現度はヤバいどころの騒ぎではなかった。当時私はアメリカンプロレス、特にWWF(現WWE)に熱中していた時期であった。

インターネットのない時代……。私はレンタルビデオ屋を経営する叔母から、WWFのビデオを焼いてもらい、それをテープが擦り切れるほど見ていた。1年で2〜3本手に入ればいい方で、あとは週刊プロレスから毎週数ページ分だけ情報が仕入れられるだけであった。

プロレスファンの友達もいたが、基本的には新日本プロレスや全日本プロレスなど、国内プロレスが好きであった。無理もない。極端に情報が少ないのだから。それでも私はWWFのビデオを見続けた。魅了されていたと言ってもいいだろう。

・元祖DDTを見て……

そんなとき、ファイプロDの『元祖DDT』を見て体に電撃が走った……! DDTの開発者であるジェイク・ロバーツのDDTそのものなのだ。しかも完全にレッスルマニア6で、テッド・デビアス相手に放ったDDT! 私が最も美しいDDTだと思っていたDDTッ!!

日本に自分以外にもいたのだ……! ジェイク・ロバーツのDDTの美しさを理解する人が……!! あの試合のDDTが一番美しいと知る人が……!! 自分以外にも……ッ!! ただただ震えた。感動した。そして表現し難い “つながり” を覚えたのであった。

全ての技にこだわりがあったファイプロ。「仕事だから作りました」ではこうはいかない。ファイプロ好きの熱き思いが製作者たちに伝わり、『情熱と誇りで作り上げられた結晶』、それこそがファイプロであった。イベント当日は、会場にいる全員の熱き思いを呼び覚ましたい。

参考リンク:ファイプロT ~ファイヤープロレスリングトークバウト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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