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先日、LCCバニラエアが、2015年2月1日より成田‐高雄便の就航を発表した。関東と高雄を結ぶ初のLCC路線であり、さらに台湾旅行がしやすくなると期待を集めている……のはいいのだが! 問題はホテルだ。

実は、日本の旅行サイトから予約できる高雄のホテルは、下手すると台北より割高だ。高雄にも、予約が面倒でなくて、安くて、キレイで交通の便がいい宿があったらいいのになぁ。まぁ、そんな都合のいい宿とかあるわけないよな……って思ってたらあったーーーーーー! 

それは、トリップアドバイザーなど旅行サイトで最強クラスのクチコミを誇るゲストハウス『あひる家(や)』だ! 絶賛の声が多く寄せられているが、一体何がそんなにユーザーの心をひきつけているのだろう? 実際に行ってみた! 

・高雄のゲストハウス『あひる家』に行ってみた

高雄のゲストハウス『あひる家』は現地在住の日本人オーナーが経営する宿だ。最寄り駅はMRT紅線と橘線の乗り換え駅である美麗島駅。駅から徒歩5分圏内で、高雄市最大の観光夜市「六合夜市」からすぐと、交通の便がめちゃめちゃいい。なるほど、確かにこれはポイントが高い。

・清潔感あるれる宿

『あひる家』は男女別ドミトリー、個室がある。2014年に改装したばかりということもあり、見る限りめちゃくちゃキレイだ。だが、その宿が本当に清潔かどうかは、トイレを見ればわかる!!  と、見に行ってみたら、髪の毛1本落ちていないくらいピカピカだった。聞けば掃除には毎日6時間以上かけているそうだ。なんということでしょう。半日も掃除にかけているなんて!

・政府公認のゲストハウス

それだけでも泊まりたくなるが、最大のポイントは「政府公認の宿」ということ。台湾のゲストハウスは300以上あるそうだが、政府公認というのは10ほどしかないそうだ。というのも、公認の条件がめちゃくちゃ厳しいからである。たとえば “設備をホテルと同等のものにする” といった条件もあるらしい。キビシー!

・ゲストハウスなのに設備は5ツ星ホテル並!

日本では、旅館業法で営業の形態にあわせ「ホテル」、「旅館」、「簡易宿所」、「下宿」と分けられ、それぞれに構造設備の基準が設けられている。基準があるのは台湾も同じなのだが、高雄市の場合、5ツ星ホテルだろうとゲストハウスだろうと同じ基準を求められるというのである。

具体例をあげると、消防設備が5ツ星ホテルと同等の仕様であるそうだ。各部屋についているオシャレな木目調のドアも実は防火扉になっているというのだから驚きだ。さらにバリアフリー設備も完備と、格安宿でここまで心くばりがされているのは貴重だと言っていい。

・個室価格も近隣ホテルの1/2以下で泣けてきた

かなり投資されていることが伺われるが、宿泊費は、なななんと! ドミトリーで660台湾ドル(約2400円)、個室のシングルなら1000台湾ドル(約3600円)、ダブルなら1600台湾ドル(約5800円)だ!!

……と言われてもピンと来ない人もいるかもいるかもしれない。記者(私)は、2013年に高雄の同人誌即売会取材の際、偶然『あひる家』近隣のビジネスホテルに泊まったのだが、その際の宿泊費は1泊2400台湾ドル(約8600円)。某予約サイトで当時予約可だった最安値である。

トイレとシャワー、キッチンが共有なだけの「ホテル」と言っても差し支えないくらいなのに、ホテルの半値以下でシングルに泊まれちゃうのかぁ!! 安さだけでなく、交通の便、清潔さ、そして他の宿泊者とも情報交換ができるという点など考えてもかなり魅力的だ。

・一番の人気はオーナー&スタッフの人柄!

安い、便利、キレイ! と、旅行者にとって嬉しい限りの宿だが、それより何より宿泊者の心をつかんでいるのはオーナーとスタッフの人柄だろう。オーナーさんは、とても気さくで情報通。高雄のことなら何でも知っている歩く高雄辞典だ。記者(私)も、世界一のパン職人「呉宝春パン店」や地元の人しか知らない激ウマB級グルメのお店などに連れていってもらったぞ!

また、『あひる家』では台湾人との交流会やオーナープレゼンツのプチツアーも開催されているそう。その様子がFacebookで公開されているが、めちゃくちゃ楽しそうだ!

・高評価のクチコミにも納得

ゲストハウスと言うと、とりあえずベッドがあって泊まれる場所という印象があるが、『あひる家』にはそれ以上の魅力があった。クチコミサイトで「5ツ星以上!」と評価が高かったのもうなずける。

2014年9月現在、予約方法は『あひる家』サイトか、メールや電話などで行える。オーナーが日本人なので日本語でOK。気軽に問い合わせてみるといいかもしれない!

・今回ご紹介したホテルの詳細データ

ホテル名 あひる家( 鴨家青年旅館)
住所 台湾高雄市新興区六合一路158号 5F

参考リンク:あひる家 Facebook
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼「あひる家」の最寄り駅は高雄中心部の「美麗島駅」
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▼美麗島駅から徒歩2分、六合一路のセブンイレブンを目指して歩くと……
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▼あった! このビルの5Fが「あひる家」だ
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▼こちらが「あひる家」だ!
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▼まぶしい政府公認マーク、台湾全土に300以上のゲストハウスがあるというが、公認を受けているのは10軒もないそうだ
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▼玄関もめちゃキレイ!
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▼本当に清潔な宿かどうかはトイレを見ればわかる!!
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▼男子トイレに潜入してみた
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▼毎日6時間以上かけて掃除しているだけあり、チリひとつない清潔さ……お見それしました!
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▼いたるところにアヒルちゃん! 可愛い!!
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▼噂の防火扉。ドミトリー、個室、全ての扉が防火仕様である
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▼こちらがドミトリー
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▼ちゃんとプライバシーが守られている。ちなみにこれも防火カーテン!
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▼個室はこんな感じ
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▼ホテルとの違いはお風呂とトイレが室内にあるか否かってくらいである
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▼共有スペースではオーナーや宿泊客同士が楽しくおしゃべりだ
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▼キッチン用品も揃っていて泣けた、ここ、完全に住めますわ
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▼スタッフもとても親切。なお、オーナーは歩く「高雄辞典」ってくらい高雄に詳しいぞ! 思い切っていろいろ相談すると良さそう
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▼記者(私)も、地元民くらいしか辿りつけないB級グルメのお店に連れて行ってもらいました
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▼こちらは、台湾名物のカキオムレツ「蚵仔煎(オアゼン)」のお店
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▼パリパリなオアゼンはめちゃくちゃ珍しいのだ
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▼交流会やツアーも楽しそうだ!

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