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早いもので2014年も10月になった。残すところあと2カ月……シーズン終盤に差しかかっているプロ野球でこの時期から話題になってくるのが、ドラフト、そして「戦力外通告」である。

プロ野球の世界は華々しい一方でシビアでもある場所。それは重々わかっているが、10月1日に日本ハムから多田野数人(ただの かずひと)投手の戦力外通告が発表されたのには驚かされた。

・なぜ戦力外なのか

多田野投手といえば、計測不能なほど遅い球を山なりで制球し、キャッチャーへのミットへ投げ込む「超スローボール」で有名な投手。今季も交流戦の阪神戦で披露し、そのたった一球で球場を沸かせたのを覚えている人も多いだろう。

そんな彼がここにきて戦力外通告。なぜ……なぜなんだ……! 確かに今季は5試合に登板して勝敗なし、防御率5・06と結果は伴わなかった。しかし、プロの世界で唯一無二の存在である選手だということを考えれば、チャンスはまだまだあったはずだ!!

・まだやれる理由

多田野投手がまだやれるという理由には、相手を幻惑する投球術以外に現在34歳という年齢もある。また、現役続行を希望していることを考えると、本人も手応えがあるのだろう。超スローボールで球場の雰囲気を変える姿をまだまだ見てみたいぞ!

・多田野投手の日本ハム退団に対するネットの反応

「多田野がクビ・・・だと・・・」
「多田野移籍しても応援するで…」
「普通に横浜に来てもらいたいんだが」
「何処に移籍しても多田野を応援する」
「多田野退団とはたまげたなぁ…ロッテにでも来なよ」
「多田野よりワクワクする選手なんて居ないだろ。 楽天は多田野に全力で行くべき」
「やっぱり多田野投手退団ですか。悲しいなぁ。日本の独立リーグなら引く手あまたな気もするけど、プロ11球団のどこかが獲って欲しいなぁ。」

……といったように、各球団のファンから「獲得して欲しい」というコメントが多く見られた。また、彼の投げる一球の魅力を知っている人からは「どこに移籍しても応援する」など退団を悲しみつつ、背中を押す声があったぞ。

・来季もプロ野球で

プロ野球の世界でワンプレー……いや、「一球」だけでお客さんを沸かすことのできる選手がはたして他にどれだけいるだろうか。プロの舞台以外でプレーする姿は想像するだけでもったいない。

これまで対戦する機会の少なかったセ・リーグに移籍し、意表を突いたピッチングをする姿もよし。まもなくプロ野球界はストーブリーグに突入するが、手を挙げて彼を獲得する球団があることを願いたい。

参照元:YouTube北海道日本ハムファイターズオフィシャルサイト
執筆:原田たかし

▼多田野投手が今季投じた超スローボール

▼球団から発表された多田野投手の戦力外通告
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