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ウマいものを一度食べると、再び食べたいと思うのが人間の性(さが)だ。たとえ高級品でなくても、ウマいものを食うことは誰にとってもぜい沢。願わくば少しでも多く、少しでも時間をかけて食べていたいものである。

以前の記事で、東京・秋葉原の「牛かつ 壱弐参」を紹介した。再び食べたいと思ったのだが、先日神保町界隈を散策していたところ、同等の値段で牛かつがなんと3枚のついて来るお店を発見してしまった! そのお店「牛かつ勝ちゃん」は、1320円で3枚もの牛かつを堪能できてしまうのである。

・小川町から神保町へ

この日、記者(私)は東京・秋葉原から事務所のある新宿へ帰る予定であった。だが、何となくまっすぐ帰る気がなくなり、小川町から神保町の方へと歩き始めていたのである。何を見るともなく街の様子を眺めながら、少しずつ始まりつつある秋の気配を感じ取ろうとしていた。

・店前のメニューに惹かれ

裏路地に入って、喫茶店や居酒屋の入口の向こうをうかがいつつ、再び表通りへと帰る。神保町へと向かいながらそんなことを3~4回繰り返していたところで、勝ちゃんに出会った。昼食をとるには少し遅い時間の15時前。店内にお客さんのいる様子はなかったが、店前のメニューに惹かれて入ってみることに。

・どうせ食べるなら3枚盛り!

店前のメニューには赤身がまぶしい牛かつの写真が掲げられており、かなり魅力的な価格が表記されている。定食が680円からで、かつを3枚盛りにしても1320円。これはなかなかお得じゃないだろうか? どうせ食べるなら3枚盛り、ということで券売機で食券を購入して席で待つ。

・重なり合うかつたち

写真のかつを見れば、揚げるのに時間がかからないことがわかる。せいぜい1分程度で油から揚げるのではないかと予想していると、考えた通りに5分も経たないうちに膳が運ばれてきた。ご飯とみそ汁、それに大皿には山盛りキャベツと3枚の牛かつ。かつが重なり合っている姿はなかなか圧巻、それだけで満腹になりそうな勢いである。小皿にはしょう油ととんかつソース、ワサビを付けてしょう油で食べるのがスタンダードらしい。

・しょう油とはあまり合わない

早速ワサビをかつに乗っけて、しょう油にさっとつけて一切れ食べてみた。ここの衣は、壱弐参に比べてザクザクとした食感で、若干強めの油の匂いを感じる。衣の印象が強いため、私はしょう油と合わないと感じた。赤身の肉にしょう油とワサビが合うのは良くわかる。その繊細な味の機微を楽しんでもらいたいという主旨なのだろうが、ここのかつはソースとの方が相性が良いと思われた。

・ソースとの相性抜群、いくらでも食える!

ソースと合わせると、いくらでも食べられる気がする。衣のザックリとした食感、そして牛肉の柔らかな甘さ、そこにソースの酸味が加わって味のバランスが非常に良く感じられる。3枚の牛かつはまたたく間に胃袋へと収まっていった。何より「肉を食った」という充足感が、幸せな気持ちにしてくれたのである。しっかりと牛かつを食いたいという時におすすめである。

・今回訪問した店舗の情報

店名:牛かつ勝ちゃん
住所:東京都千代田区神田神保町1-8 FUJIビル 1F
営業時間:月~金曜日11:00~15:00、17:30~20:30 土曜日11:00~15:00
定休日:日・祝日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼1320円の牛かつ定食3枚盛り
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▼血がしたたるような赤身の牛かつ
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▼ワサビをつけてしょう油で頂くか
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▼ソースで頂く
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