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この夏、世間を騒がせた「LINE乗っ取り詐欺」。これは、悪質なユーザーが実在するアカウントを乗っ取り、その人物になりすましてiTunesカードなどウェブマネーを買わせるというものだ。背後に詐欺グループがいるのではないかとも見られている。

パスワードの変更やPINコードを設定して対策をとっている人もいるかもしれないが、それだけでは全ての詐欺から身を守れないようだ。先日、海外サイトで新たな手口が紹介されたのだ。結構な勢いでシェアされているので紹介しておきたい。

・偽アカウントによる「LINEなりすまし詐欺」

台湾メディアのETtodayや東森新聞によると、友人になりすましたアカウントを使い、金銭を騙し取るというもの。名づけて「LIMEなりすまし詐欺」だ! 「乗っ取り詐欺」と似ているが、詐欺行為に使われるアカウントの正体が非常に大胆なものなのだ。

・手口はシンプルだが……

なんと、実在するアカウントと同じプロフィール画面、同じ名前をつけた全くの別アカウントなのである! 「子供かよ!」と言いたくなるような手口だが、背後にはやはり詐欺グループが暗躍していると見られているそうだ。一体どこから画像と名前のリストを入手しているのかは不明だが、この偽アカウントを使って友人を騙り、「iTunesカードを買って」「お金を振りこんで」などとメッセージを送り、金銭を騙し取るのである。

・14万円騙し取られた人も

名前と画像が同じだけという「偽アカウント」。……ということは、「乗っ取り詐欺」とは違い本物のアカウントも生きているはずだ。何とも単純な話だが、意外なことに見慣れた友達の名前と画像に意外にコロっと騙される人も少なくないらしい。なかには4万台湾ドル(約14万円)も騙し取られた人がいるそうだ。

・本物のアカウントとの見分け方

本物との見分け方は難しいが、ETtodayで提案されている方法を紹介すると、それは「名前の編集」だ。

通常、LINEの友達の表示名は「友達本人が設定した名前」か「自分の連絡先に入っている名前」だ。これを別にニックネームや表記にするというものである。編集した後の名前は、自分のアカウント内でしか表示されないので、友達の名前や画像が漏洩し、偽アカウントが作られても見分けがつくとのこと。

表示名の変更の仕方だが、友達のプロフィールページにある「鉛筆マーク」か、トーク内の「vマーク」から編集が可能である。

・とにかく本人確認を!!

「そんな単純な手にひかかったりしない(笑)」と思ってしまう。だが、詐欺師だって考えなしで動いているわけではないだろう。手口が複雑化しているなか、あえて “原点” とも言えるシンプルな方法をとることで、我々の心の隙をつくという作戦なのかもしれない。「まさか自分が」と思う気持ちはよーくわかるが、一つの手口として覚えておいて決して損ではないはずだ。

また、この「LINEのっとり詐欺」だけでなく、「LINE乗っ取り詐欺」や「母さん助けて詐欺(振り込め詐欺)」にも言えることだが、メッセージや電話でお金の相談をされも、すぐに行動には移さない方がいい。

とにかく、まずは本人確認! これが詐欺にひっかからないための基本的な対応ではないだろうか。

参照元:ETtodayETtoday(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼ニュース動画

▼友だちの表示名の変更の仕方。プロフィール画面の「鉛筆マーク」や
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▼トーク内の「vマーク」から変更できるぞ
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