chinasoup1

中華料理の味の決め手として使用される調味料の「味覇」(ウェイパァー)。それがポテトチップスになって、2014年8月18日からコンビニ限定で販売開始となった。味覇発売開始から30年を経て、奇跡のコラボ実現。これがウマくない訳がない! 実際に食べてみると、速効で病みつき! 無限に食べ続けられるような錯覚に陥ってしまう。

これを、もし日清のカップヌードルに入れたらどうなるのか? 私(記者)の頭にいけない疑問が浮かんでしまった。多分、ウマい。当然ウマいに違いないのである。しかしその禁断の組み合わせに手をつけてしまったら、私は元いた場所まで帰って来られるのか? 一抹の不安が頭をよぎる……。

ここで臆して先に進まなかったら、多分一生後悔する。そう思った私はこの組み合わせを試すことにした。その結果は、やっぱりウメェエエエエエ!! めっちゃウメェエエエエエ!! これぞ禁断の果実やーーッ!!

・完ぺきに味覇を再現

パッケージによると、ポテトチップスの製造元のカルビーは、チキン・ポーク・野菜の旨みをベースにして香辛料の風味をきかせたそうである。その言葉通りに、商品は完ぺきといって良いくらいに、味覇のテイストを見事に再現している。たった1枚食べただけで、味覇であることが瞬時にわかるのだ。

・サイヤ人からスーパーサイヤ人へ

さて、これをカップヌードルに入れてみることに。そのままでも十分おいしいカップヌードルをさらにおいしくすることは可能なのか? 実際に味覇ポテトチップスを入れてみてわかった。この2商品の化学反応により、それは可能だったのである。もしも普通のカップヌードルを普通のサイヤ人としたならば、2つの組み合わせはスーパーサイヤ人である。

・湯気がすでに味覇

今回私(私)は、カップヌードルにお湯を注ぐ前にポテトチップスを投入した。食べる前に入れるよりも、その方が味覇の味がスープに溶けだしておいしくなると考えたからだ。カップヌードル内に砕いたポテトチップスを敷き詰めてお湯を注ぐ。待つこと3分、すると立ち上る湯気の香りが完全に味覇だ。ヤバイ、匂いだけで味覇の世界に引き込まれそうになる。私は目を閉じて中華料理の起源、中国に思いを馳せた。行ったことないけど……。

・本格中華に変身!

そして実食。まず軽くスープをすすってみると、本来であればカップヌードルが持ち合せたしょう油ベースの旨みを感じるはずである。それが、味覇のコクが口のなかを疾走して行く、その後を補うようにカップヌードルの味が追いついてくるのだ。こ、これは完全に本格中華料理の味じゃないか! たしかに私はカップヌードルを食っているはずなのに、目の前に黄河が流れているようにさえ感じるのだ。見たことないけど……。

・味覇が呼べば(コール)、カップヌードルが応える(レスポンス)

麺をズルズルとすすると、その味覇感が強くなり、カップヌードルとの華麗なる味の共演を開始した。それはまるで、中国の弦楽器「二胡」と日本の「琵琶」の共演である。この二つがコールアンドレスポンスを繰り返して、アドリブのソロでせめぎ合っているようだ。しかしせめぎ合いながらも、この小さなカップのなかでお互いの調和を保っている。何だか美しささえ感じる調和である。

ちなみにもポテトチップスはお湯をかけたことにより、スープに溶けだしてほんのりとしたとろみへと変貌を遂げていた。味覇ポテトチップスとカップヌードルは、とても危険な組み合わせである。禁断の共演、その向こう側を見たい人だけ試してみるが良い……。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼これがカルビーの味覇ポテトチップス
chinasoup2
▼あの調味料の味を見事に再現している
chinasoup3
▼これをカップヌードルに投入だ
chinasoup4
chinasoup5
▼お湯を注いで3分待つ
chinasoup6
▼完成!
chinasoup7
▼味覇テイストがカップヌードルに溶けだして、まるで本格中華の味わいに!!
chinasoup8
chinasoup9