世界中に波及している氷水を被る挑戦、「アイスバケツチャレンジ」。筋委縮性側策硬化症(ALS)の認知を高める目的で始められた挑戦に、賛否の声が上がっている。これは氷水を被るか、それとも寄付をするか(両方選択することも可)を選択したうえで、次の3名を指名するというものなのだが、わざわざ氷水を被る必要はないのでは? との指摘がある。
アメリカで活動するミュージシャンの大江千里さんは、上辺だけのチャリティ姿勢を懸念すると共に、批判的な意見を自身のブログに投稿している。そんななか、お笑い芸人の武井壮さんはTwitterに次のように投稿し、寄付には自発的に参加するが、氷水を被ることを拒んだのである。その武井さんの考えに賞賛の声が相次いでいるのだ。
・武井壮さんの投稿
「ロンブー亮さんからご指名ありましたが思うところあって氷水はかぶりません!その代わりにALSに限らない難病支援に、水不足や衛生に関する支援に、飢饉に関する支援に、さらに東北で被災された方々への寄付などにその思いを回します!!これを機会にご指名で、ではなく学んで寄付をさせて頂きます!」(武井壮公式Twitterより引用)
・武井さんだけが被らないことを宣言
この投稿にもあるように、武井さんを指名したのは、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さんである。田村さんは、武井さんのほかに放送作家の鈴木おさむさん、脳科学者の茂木健一郎さんを指名していた。茂木さんはすぐに氷水を被って、その様子をYouTubeに公開。一方の鈴木さんは2014年8月22日のラジオ放送のオープニングで、氷水を被ることを宣言した。そんななか、武井さんだけは被らないことと主張したのである。この発言にネットユーザーは次のように反応している。
・ネットユーザーの反応
「やっぱ格好良すぎだわ」
「武井壮見直した!」
「武井壮のツイートは何かすごい共感できる」
「武井壮の好感度が上がらざるを得ない」
「やはり貴方は最高だ…」
「武井さんはやっぱりわかってる」
「武井壮は漢だと思う」
「武井壮はまじで漢やな」
「武井壮さんのやってることはとってもかっこいいね!」
「これが正しいと思うよ。寄付は流行で行うべきじゃない」
「武井壮すきだわー」
「武井壮のことすげえ好きになった」
……など、彼の姿勢を評価するコメントがあとを絶たない。ちなみに日本では、一時で終わるチャリティブームがよく起こる。大江さんはそのことを指摘しているのではないだろうか。残念ながら、急激に広まった活動が定着しないことは本当によくある。おそらく武井さんは自分自身がそうならないように、自らの誓いとして、学んで寄付することを宣言したのかもしれない。
アイスバケツチャレンジが一過性のブームにならないことを願うばかりだ。
参照元:Twitter @sosotakei、@ryolondonboots、大江千里ブログ「大江千里的視点」
執筆:佐藤英典
▼田村亮さんが、武井さん、茂木さん、鈴木さんを指名
ALSの病識の認知と寄付の輪を広げる為にアイスバケットチャレンジ参加しました。http://t.co/xwK9ncunUI
こちらの御三方に輪を@kenichiromogi @suzukiosamuchan @sosotakei
— 田村亮 (@ryolondonboots) August 21, 2014
▼武井壮さんの発言
ロンブー亮さんからご指名ありましたが思うところあって氷水はかぶりません!その代わりにALSに限らない難病支援に、水不足や衛生に関する支援に、飢饉に関する支援に、さらに東北で被災された方々への寄付などにその思いを回します!!これを機会にご指名で、ではなく学んで寄付をさせて頂きます!
— 武井壮 (@sosotakei) August 21, 2014