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悪質なユーザーが他人の LINE ID を乗っ取り、「忙しいですか? 手伝ってもらえませんか?」とその人の知人にメッセージを送って iTunesカードを買わせる “LINE乗っ取り詐欺” の被害者が続出している。

実際に記者(私)の知り合いも詐欺に引っかかり5万円も iTunesカードを買ってしまった。さらに先日は別の知り合いの LINE が乗っ取られ、記者に詐欺メッセージが届いたのだ。

しかし数年間やり取りをしていない知人だったため、乗っ取られていることを本人へ伝えずにをスルーしてしまったのだが、もし自分の LINE が乗っ取られたとしたら、知り合いの皆はどのような反応をするのだろうか?

気になって仕方がなかったので不謹慎だと思いつつ、ロケットニュース編集部の迷惑メール評論家 “GO羽鳥” と、変態的なことばかりしているが実はいい人らしい “佐藤記者” 、超新塾メンバーでお笑い芸人のオモシロアメリカ人 “アイク” さんにLINE詐欺のふりをしてメッセージを送ってみることにした。

乗っ取られた知り合いから来た「忙しいですか? 手伝ってもらえませんか?」と定番のメッセージを3人に一斉送付。気になる3人の反応は、以下のとおりである。

【GO羽鳥の場合】

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対応スピード:S(最強)
メッセージを送ってから1分ちょっとで反応アリ。尋常ではない対応スピード。さすが迷惑メールマスターである。

対応方法:S(完璧)
悪質なユーザーの正体を探るため、LINE にはさりげなく一言「いま?」と返事をしつつ、ほぼ同タイミングで記者には電話で乗っ取られていることを伝えてくれた。その間2分かかっておらず、テレンス・リーもビックリのパーフェクトな危機管理対応である。

優しさ:C(わりと不謹慎)
後にネタバレをしてみると、「何が起きても、まず命を守らなければいけない。だから LINE乗っ取り犯への対応よりも、電話連絡を優先したんだ」と、正義感あふれるコメントを口にしていたが、じつは詐欺メッセージが届いた時に尋常じゃない喜び方をしていたらしい。言える立場ではないが、もしガチだったら100%ネタにされていたことだろうし、かなり不謹慎なので評価はC。

【佐藤記者の場合】

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対応スピード:B(ふつう)
サマソニを取材していたらしく、返事まで20分ぐらいかかった。やや遅めである。

対応方法:B(ふつう)
仕事で使っているチャットツールで乗っ取られていることを伝えてくれた。

優しさ:B(ふつう)
「かわいそうになった」と心配してくれたが、それだけだったので普通な感じである。

【アイクさんの場合】

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対応スピード:A(5分ぐらい)
メッセージを送ってから5分ぐらいで返事が。忙しい芸人なのに対応してくれてステキやん。

対応方法:A(ショートメール+メアドに画像送付)
ショートメールで乗っ取られることを伝え、さらに記者のメールアドレスまで乗っ取られた画像を添付してくれた。

優しさ:A(優しい)
忙しいなか素早く対応してくれて、さらにショートメール+一般メールという2パターンの連絡をしてくれたアイクさんの優しさに感動した!

以上のような結果となった。GO羽鳥の対応スピードと対応方法はさすが迷惑メールマスターといったところだが、もっとも優しさを感じたのはアイクさんの対応であった。

もし LINE乗っ取り詐欺らしいメッセージが来たとしても、良い子のみんなはけっして iTunesカードを買ったりしてはいけないぞ!

Report:なかの
Photo:Rocketnews24

▼乗っ取りメッセージが来た後、GO羽鳥はこんなに喜んでいたらしい
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