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2014年8月10日、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で、日本最大規模の野外イベント「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」(以下:RIJF2014)が開催された。開催15周年を迎える今回は、8月2・3日と9・10日の4日間開催。

最終日の10日に、地下アイドル最強をうたうアイドルユニット「仮面女子」が出演したのである。今年に入って猛烈な勢いで活動の場を広げる彼女たち。初参戦となったRIJFは一体どんなステージとなったのだろうか?

・一時的に激しい雨

彼女たちが出演したのは、RIJF2014のメインステージともいえる「GRASS STAGE」が見渡せる場所に設営された、テント型の「BUZZ STAGE」である。この日は台風が日本の上空を縦断しており、降雨が懸念されていた。幸い、一時的に激しい雨に見舞われたものの、ステージは中断することなく進行していた。無論、BUZZ STAGEに関しては雨の心配もなかったわけだが。

・埋め尽くせない

彼女たちは今回から設けられた、特別出演枠「BUZZ SPECIAL」の1番手としてステージに姿をあらわした。それまで出演していたバンド、「THE ORAL CIGARETTES」の出番が終わると、それまでテント内を埋め尽くしていたオーディエンスは、一斉に移動を開始し、入れ替わるようにして他のオーディエンスがテントのなかに入ってきたのである。しかし埋め尽くすとまではいかなかった。

・場を温めるのには十分だったが……

少し温度が下がったステージで、仮面女子は持前のパフォーマンスを披露。他のアイドルとは一線を画す楽曲と演出で、その存在感を誇示した。彼女たちから始まったアイドル出演枠のBUZZ SPECIALを温めるのには十分なパフォーマンスだったかもしれない。だが、彼女たちをしらないイベント来場者たちに、強烈なインパクトを与えられたかどうかは微妙だ。

・物足りない

正直に申し上げて、これまでいくつも彼女たちのステージを見てきたのだが、何か物足りない感触は否めなかった。それはもしかしたら、彼女たちが野外フェスをまだ理解していないという理由があるかもしれない。野外フェスはお祭りであり、誰もが音楽に酔いしれて、興奮を楽しむ場所である。それなのに、煽りらしいものは聞くことができず、またテント外の人々をパフォーマンスで呼び込むこともできず、気が付けば出演時間が終わっていたのだ。

・本当に最強か?

目の前のことに精いっぱいと言ったところか。大きなミスはなかったが、良い意味でのハプニングもなく終了。厳しく言えば、前座を務めるに終始している。「地下アイドル最強」という言葉からは程遠いものがあった。8月16日にサマーソニックに出演することが決定している彼女たち。次はオーディエンスにインパクトを残せるだろうか、気になるところである。

参考リンク:ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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