635424763361145000801a06ak3_nEO_IMG

もはや「アニメ」は代表的な日本文化のひとつ。海外にも、ほぼリアルタイムで伝わり、同じように流行している。そんなアニメの中で、いま最もアツいのが『ラブライブ!』だ。

その人気を受け、最近、中国で『ラブライブ!』のラッピング列車が登場した。夢の痛列車に、現地ファン(以下ラブライバー)が歓喜! ……までは良かったのだが、感激のあまりその列車に向かって土下座するファンが続出し、物議を醸しているのである。

・中国で『ラブライブ!』の痛列車登場

『ラブライブ!』列車が走っているのは、上海の地下鉄2号線である。スマホゲーム「Love Live! 学園偶像祭(ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル)」の宣伝活動のため、2014年7月26日から運行を開始。外観も、中もぜーんぶラブライブ仕様であるそうだ。

・興奮して土下座するラブライバー続出

『ラブライブ!』を知らない人にとっては、ただの「可愛い女の子がプリントされている列車」であるが、ラブライバーにとっての価値は無限大! 実際に列車を見たファンの中には興奮のあまりホームで土下座する人が続出したという。

7月30日に土下座したラブライバーは、中国メディアに対しこう話したそうだ。

「何時間も待って、やっと痛列車が入って来たときと言ったら……もう大感激です! 自分を抑えきれなくなって、思わず土下座してしまいました。多くの人に見られて、あとでちょっと恥ずかしくなりましたね。日本では土下座くらい大したことはないかもしれませんが、中国ではやっぱり受け入れられないみたいです」

日本でアニキャラへの土下座が一般的かどうかはさておき、とにかくその興奮度はよく伝わってくるぞ!

・アニメファン「趣味にも自由と権利がある」

この土下座写真が拡散すると、「クレイジーすぎる」「さすがにネタだよな?」など、ネット上で物議を醸した。ファンにとってはアツい話でも、作品を知らない人や、そもそもアニメに興味がない人には奇怪な行動に映ってしまったようだ。

しかし、『DOG DAYS』にドハマリした中国アニメファンの劉飛さんによると、二次嫁との結婚宣言に代表されるように、今回の騒動も「今に始まったことではない」と話しているそうだ。「誰だって“好き”という気持ちの表現や理解は違うものです。でも趣味にだって権利と自由があるべきではないでしょうか?」というのが、彼の意見だ。

・学者「老人は仏を拝み、若者はアニキャラにひざまずく。問題はない」

上海大学社会学部の顧俊(こ・しゅん)教授は、劉飛さんの意見を支持しているという。さらに、

「列車の安全運行や他の乗客の迷惑にさえならなければ、ファンが土下座すること自体何の問題もないと考えます」

「上の世代は菩薩や、樹木、トーテムを拝みます。若者がアニメキャラに土下座して拝んだって何も問題はありません。どちらも虚構の人物なのです。芸能人を崇拝するよりよっぽどいい」

と、大胆な見方を示している。

・「のめりこみすぎは危険」という意見も

顧教授は比較的寛容な態度をとっているが、復旦大学社会学部の于海(う・かい)教授は「理解はできるが、このような行為は正すべき」と話している。二次元を好きなのはいいが、のめりこみすぎは実生活に悪い影響を与えかねないというのが彼の意見である。

なお、地下鉄の管理部門はというと、列車運行はイベントではなく、「あくまで広告である」と話しているそうだ。一時、「ラブライバーが秩序を乱すため痛列車の運行中止」という情報も流れたが、今のところ土下座による大きなトラブルは起こっておらず、予定通り8月下旬まで運行されるもようである。

参照元:澎湃東方早報(中国)、Sina Weibo @上海軌道交通倶楽部
執筆:沢井メグ

▼こちらが上海に登場した『ラブライブ!』列車
ll2
▼全体のデザインはこんな感じ(画像参照元:順網
ll
▼車内も『ラブライブ!』
ll1
▼興奮のあまり、列車にひれ伏すファン続出
635424763361145000801a06ak3_nEO_IMG

635424763513957500801a06bk2_nEO_IMG

635424763629895000801a06ck2_nEO_IMG
▼今のところ大きなトラブルはないので、当初の予定通りの運行とのことだ